探
南相馬市で避難勧告を出された地域へ行きました。
その中でも津波に全てを持ち去られた地域へ・・・
住宅など立ち並んでいたであろう町は全てが更地になっていた。
そこには時々自動車が入ってきていた。
この『危険』とされる区域に何故、乗り入れて来るのだろう・・・
この後、一台の車を止めることができた。そして、運転手に話を聞くことに・・・
この近くには友人の家があった。
当然、その家は津波に飲み込まれてしまった。
友達からは何の音沙汰も無く絶望的。
しかし、その友人に関する決定的な安否情報は無い。
原発に近く、放射能が多いとされるこの『レッドゾーン』には警察もレスキューも立ち入らないため、情報も何一つ出てこない。
運転手は目に涙を浮かべて『せめて、何か手がかりがあればと思って』、『警察や政府が動かないのなら自分で探すしかない』と言って海の方へとすすんで行った。
家族や友人、恋人の消息を求めて避難勧告地域へ入る人はが後を絶たない。
この場所には津波の犠牲となった人の遺体が300人から500人置き去りにされていると言われている。
カラスの数も日に日に増えてきている。
犠牲者やその身近にいた人たちのことを考えると、胸が痛くてたまりません・・・
津波の犠牲になった方々が回収され、一日も早く、安らかに眠れるように願います。
