好きです!ニッポン
来ました、東北。
まずは郡山。
朝にはここから東の南相馬市へ・・・
そう、避難区域ギリギリの南相馬市。
周りの人には『危なくない?』などと聞かれるが、私が見た報告書などでは長期にわたって避難区域にいない限りとくに危険はない。
世界中で注目されている『Fukushima 50』が命懸けで日本を守ろうとしている中、いまの私にできる事といえばこれぐらいしかない。原発の危険性を過剰に訴える人や無駄に恐怖を煽る人がいるが、私は必死で問題の解決に挑む人たちを信じます、決して背を向けることはありません。
お金も権力もない。しかし、通訳ならできる、運転ならできる、現状を見てみんなに伝えることならできる。
なぜ、このような無謀なことをするのかと聞いてくる人もいます。
答えは簡単・・・東北が、日本が、好きだから。
原発を恐れて海外へ逃げ出す外国人も少なくはない様ですが、私は逃げません、私は日本を見捨てません。
地震直後に少しでも役に立とうと、車を借りて、物資を届けようとも思いました。しかし、どんなに頑張っても叶わない状況でした。可能性があると思ったところには全て電話をかけた。面識のある芸能人、会社社長、政治家・・・
中には『何でそんなことをする?』とか『なぜそんなに頑張る?』と聞いてくる人も・・・
日本が好きだから
いろんな人に頼めば頼むほど、自分の力の無さを実感することに・・・
いまの自分だと大事な人が災害に逢っても、守ることも助けることもできない。
自分の無力さが憎い、力が欲しい。そして、これから、力を付けていくように努力する。
しかし、『これから力を付ける』といっても、今は何の役にも立たない。
『今は何ができる』と自分に問うと、『自分ひとりでは何もできない』としか言えない。
そこで、海外メディアのための通訳の話が入ってきた。『これならできる』と思い、飛びついた。
クライアントはこの反応にびっくり、他には断られたらしく『何故この仕事を請ける?』と聞いてきた。
日本が好きだから
役に立ちたい。守りたい人がいる。だから信じる、逃げない、見捨てない。
好きです!
ニッポン