ラフ・レターズを終えて | 黒田勇樹オフィシャルブログ「Surrea StringS」

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 前回、8月公演が中止になってしまったヴァカーさんと

ようやく上演することができた「ラフ・レターズ」

いつもならキャストスタッフに対して書くのですが

5800円で、この席数という規模に相応しいプロが集まり

それぞれが最高のパフォーマンスをされていたと思うので

中日にも書いた気がするけど、もうちょっとだけ“劇場と演出”に、ついて

「ディスタンスとリモートの時代になったから“手紙”」

「なくなる劇場だから高さを活かす演出をするためにOPが堤防で始まる物語」

色々、こだわったんですが、実はもう一つ

「今年の冬は寒くなるだろうな」と、

このホンを書いているときに思っていて

d-倉庫って少し駅から歩くじゃないですか

あれも、すごく好きで

例えば、東銀座駅が目の前にある歌舞伎座で芝居観ても

銀座まで一駅、歩いて余韻に浸るタイプなので

あの距離感は、最適だったんですよね

なので

「寒い道を少し歩いてきた人たちが

劇場でほっこりして

帰り道で少し温かさを感じる」

そういう作劇も意識して作ってたりしました

「ほっこり」や「温かい」を含む感想をたくさん頂けて

すごく嬉しかったです

“帰り道で、その人が巡らせる想いこそが、作品の本質”

みたいな

バッチリ、初日あたりから急激に寒くなり

おじさんは、寒いの嫌いなのにガッツポーズしましたよ

もう、日暮里駅に降り立った時から

演出は始まってたんだぜ!!!!

素敵な機会をいただけ、関係各位

そして、観客の皆様

本当にありがとうございました

あ、配信はまだ観れるってよ