シェフを呼べ! | 黒田勇樹オフィシャルブログ「Surrea StringS」

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「"面白い脚本"と"美味しい朝ごはん"は似ている」



誰が何と言おうと今日はこの論点で話を進める



年が明けて、ぼちぼち仕事も始まってるんですが頭の片隅にずっとあるのが



"四月の台本"



詳しくは決まってからお知らせしますが、2月「ドロシー!」の後にもう1本、作演出をさせて頂くことになりそうで



スケジュールを見ると余裕を持って台本用意出来るのが今しかない!



「せっかくの機会だし、ここらできちんと"脚本 黒田勇樹"にも勝負させたいな」と



ウンウンいいながら街をさ迷ってます



ひっくり返して言うと今までの脚本て



「黒田勇樹殺人事件」をはじめ



「僕が書きました」で、下駄を履かせてお客さんに観てもらってる



お土産で言えば「梅宮辰夫のたっちゃん漬け」なワケです



提供しているのが"自分のキャラありきの満足度"というか



で、脚本黒田に勝負させるには名前隠して



なんなら翻訳されて海外で上演されたってスタンディングオベーションを目指さなきゃいけない



勿論クライアントは「黒田作演で」と依頼してくれてるワケだから名前隠してはやらないんですが



中身の話ね



そういう台本にしようと突き詰めていくと、まるで美味しい朝ごはんの様に感じるワケですよ




炊きたてのご飯



豆腐と長ネギの味噌汁



小粒の納豆



漬物は、ゆず風味の白菜と厚目に切った甘めのタクアンをちょっとずつ



基本に忠実に丁寧に用意してくしかない



あとは…



鮭の位置に何を乗せるか!!!



ここが本当の勝負なんすね



ほしがりシスターズの台本は「キムチと納豆とチーズ混ぜると美味しいんすよ!え?!ご飯ないの?パスタにかけても一緒だよ!マヨネーズかけたらなんでも美味いよ!」みたいなジャンク万歳の丼ぶりもの



「ドロシー!」は、産地からしっかり選んだフルコースのディナー



"四月の台本"で目指すのは、「誰が食べても美味しい朝ごはん」なんです



ここに鮭乗っけちゃうと



定番過ぎてシェークスピアやらアガサ・クリスティやらに勝てる気がしない



俺の勝負は2番手で、あくまでお客さんに楽しんでもらうのが1番だから



「こんなん見せられるならシェークスピアで良かった」ではイカんので



今回はオカズ選びがキモになるなー



いつか鮭1品で勝負したいなー



と、



ウンウンいいながら街をさ迷ってるんです



ふと立ち寄った旅館の朝ごはん食べた美食家が



「シェフを呼べ!」ってなるヤツね



まだ1文字も書けてませんが



そういうシナリオを書いてます



誰が何と言おうと"書いて"ます