どうでもいいおはなし

「世の中には証明できないものが4つある。"嘘"と"ホント"と"過去"と"未来"だ」



難しいことをいう小鳥だなと思いながら豆をあげるカボチャくん



「この豆のことだって5分もすれば、君はあげたとかあげなかったとか、僕は食べたとか食べてないとか、いくらでも言い争いの種にすることができるんだよ」



カボチャくんは豆なのか種なのかハッキリして欲しいなと思いながら、小鳥に質問した



「美味しい？」



「美味しい」



「じゃあ、いいんじゃない？」



「うん、ありがとう」



難しいことをいうわりに素直な小鳥だなと思いカボチャくんは少し笑った



「ハシビロコウの雛はそんなにクチバシ長くないよ」



ぐぬぬと悔しそうに考えたあげく、小鳥はこういった



「世の中には、証明できることもいっぱいある」



面白くなったカボチャくんはもうひとつ質問した



「例えば？」



「あと5年も友達でいてくれたら、僕は立派なハシビロコウになってみせるさ」



なんだか嬉しくなったカボチャくんは、この一言で色々なことが証明されたなと思った