定期テストで同じ点数が続くときは、前回と今回の答案から「同じ程度の問題」を一組選び、書けるようになった所と、まだ止まる所を比べてください。合計点だけでは、次に直すべき勉強の中身が分かりません。 数学が二回とも50点でも、文章題が白紙だった状態から、式を立てて計算するところまで進んでいるかもしれません。一方、正解した単元が変わっただけで、同じ苦手が残っている場合もあります。
■ 最初に、比較できる問題を選ぶ
用意するのは、二回分の問題用紙と答案です。点数表だけでなく、途中式や書き込みが残るものを使います。 範囲も難度も違う大問同士を、そのまま比べないようにします。「一次方程式の計算」「代金を求める文章題」など、共通する内容を探してください。学校の先生に一組選んでもらっても構いません。 平均点や順位は試験全体での位置を見る材料になりますが、本人のどの操作が変わったかまでは分かりません。まずは一組の答案を読みます。見る場所は、空欄だった所、最初の式、計算が続く所の三か所です。
■ 空欄から途中式へ進んだかを見る
説明用の例です。前回は、個数を求める文章題が白紙。今回は個数をxとして式を立てたものの、計算で誤ったとします。 この場合、今回確認したいのは、立式の先の計算です。「また文章題ができなかった」と最初から全部やり直す前に、どの行で誤りが出たかを見ます。 前回も今回も白紙なら、本人に「読む時間がなかった? 読んだけれど始め方が分からなかった?」と聞いてください。未着手と、考えた末の空欄では、必要な対策が違います。
■ 繰り返す誤りは、操作の名前で残す
前回は3(x+2)を3x+2、今回は2(x−4)を2x−4としていた。数字は違っても、かっこの中の二つの項に数を掛けるところで同じ誤りが出ています。 「計算ミスが多い」より、「かっこを外すとき、後ろの項に掛けていない」と残す方が、先生に確認を頼みやすくなります。ただし、答案だけで理解不足とは断定せず、本人がどう計算したかも見てもらいます。 一度だけの書き間違いか、やり方そのものが曖昧なのかによって、練習は変わります。
■ 次のテストを待たず、一か所だけ再確認する
比較が終わったら、メモは次の三行で十分です。 ・前回:文章題は白紙 ・今回:式は書けたが、かっこを外す計算で誤った ・次:同じ操作を含む別問題を、解説なしで確かめる ここで挙げたのは記入例です。実際には本人の答案に合わせてください。次の授業や自習で確認できれば、定期テストまで待たずに練習を調整できます。 親子で話すときは「点数が変わらないね」で終わらせず、「式を書くところまでは進んだね。次はこの計算を先生に見てもらおう」と具体的にします。点数を無理に前向きに解釈するのではなく、次にすることを決めるための比較です。
■ よくある質問
Q.前回と同じ単元の問題がありません。 A.無理に点数を比較せず、今回は「自力でできた操作」と「止まった操作」を残してください。共通する計算も見つからなければ、先生に今の到達点を確認できる問題を選んでもらいます。 Q.途中式がなく、何を間違えたか分かりません。 A.本人が覚えている範囲を聞き、判断できない所は未確認にします。次の演習で途中式を残して確かめれば十分です。
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