朝日新聞

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●細川氏 海外も経験 若さ演出


●河村氏 庶民派イメージ感性

 4月の名古屋市長選は、民主党が河村たかし衆院議員(60)の推薦方針を固め、


自民党愛知県連は元中部経済産業局長の細川昌彦氏(54)への支援を決めた。


81年の市長選以来相乗りが続いていた市政与党会派が分裂する選挙を戦う2人は、


経歴も好みも対照的なようだ。


 22日朝、細川氏は愛知県犬山市内であった犬山シティマラソン10キロの部に妻と一緒に参加。


50分台で完走し、笑顔を振りまいた。


陣営関係者は「ルックスも良く、年よりはずっと若く見える。選挙ではフレッシュさが売りにできる」と期待する。


 東大法学部を卒業後、通産省に入省。日本貿易振興機構時代にはニューヨーク勤務も経験した。


著書では、名古屋市のみならず周辺都市も巻き込んで連携を深めることが


地域の潜在力の底上げにつながると訴え、市長選でも政策に掲げるという。


 一方の河村氏。15日に名古屋市内であった支援者の集会にダウンジャケット姿で現れると、


「やっとかめでございます」と名古屋弁で笑いを誘う。


のぼりを立てた自転車にまたがって支持を訴える独自の選挙運動を展開して


5期連続当選中と「選挙での強さは圧倒的」(民主党関係者)。


テレビ出演で知名度も高く、カメラの前では、夜の居酒屋で水割りの焼酎をすする姿も見せ、


庶民派のイメージを完成させた。


 「総理を目指す男」を掲げて党の代表選にも挑戦し続け、


国政の問題点を著書で展開していたが、今回、「名古屋の総理を」と市長選に方向転換した。


 市長選には共産党や労働団体でつくる「革新市政の会」が推薦する


太田義郎氏(65)も立候補を表明している。


家業の米屋を手伝いながら愛知大学2部を卒業した元苦学生で、


労働問題の研究者。派遣切りなど不況に苦しむ若年層の支持を狙い、


若手の選挙スタッフがイメージ戦略を担当している。


細川昌彦氏と河村たかし氏の人物像


細川昌彦氏                   河村たかし氏
大阪府            《出身地》    名古屋市
妻と2人暮らし        《家族》     妻と長男夫婦、孫1人
灘高(神戸市)→東京大  《出身校》     旭丘高→一橋大
自民         《支援を受ける予定の政党》  民主
ジャズ            《好きな音楽》   森進一の歌
メガ・リージョンの攻防    《著書》    おい河村!おみゃぁ、いつになったら総理になるんだ
虫の目、鳥の目、魚の目 《座右の銘》   夢、負けるものか
赤ワイン、日本酒     《好きな飲み物》 焼酎水割り