- 弐瓶 勉
- ABARA 上 (1)
- 弐瓶 勉
- ABARA 下 (3)
弐瓶勉の久しぶりの単行本最新作。
相変わらず謎だらけの世界観と情報量の少なさに非常にとっつきにくい作品になっておりますが、小生は大好きであります。
今作品で特に感じたのは魅力的なサブキャラが多く登場したこと、超高速戦闘の表現方法、ラストのいまいち未消化な感であります。
まず今回は魅力的なサブキャラが多数登場してきます。むしろ月刊誌連載作品として毎月読んでいれば主人公が電次君だということを忘れてしまうほど、主人公が登場しません。
代わって先島刑事達や第四紀連の社員達といった方が、とてもとても魅力的なキャラでした。数コマしか登場しない先島の上司(眼帯付けてチュッパチャップスを三つ持ってるデブ)や、横山さんの隣の部屋に住むバーさん(名称不明:即死)、先島刑事の同僚(全員印象的に即死)といったコレまで弐瓶漫画ではゴミのように死ぬだけだった役の一般人も味が出てきて(相変わらず即死しますが)非常に楽しめます。台詞もなかなか面白く二瓶氏はブラム学園の例からもギャグもいけるんじゃないかと思ったりします。
また主人公達、電次クンは本当にサブキャラに押されて存在感が薄いなぁーといった感じでありましたが、阿由多・那由多・タドホミ・志希ちゃんと女性キャラも充実でした。ただ阿由多・那由多に関してはもう少しエピソードがあっても良かったのではないかと・・・それでも充分にキャラはたっていました。
そんな愉快なキャラ達が良くわからない世界で良くわからない敵と良くわからない戦いの末、良くわからないエンディングを迎えるというのがコレまでの弐瓶漫画の特徴でありましたが、今回も全くそんな感じで話は進みます。
ただ今回は戦闘シーンが超高速というい事で、ソレを表現するためのコマ割なんかもとても秀逸でありました。フォントを使った擬音表現など結構実験的なこともしています(ちょっと違和感もありますが)。しかしコレ確実に音速超えて移動していると思うのですが、衝撃波とかどーなっているのかは謎であります。
結局、仮面ライダーブラックみたいな方々が凄い速さでドツき合いの闘いを繰り広げて人類滅亡?みたいな話なのですが、
あのラストシーンは本当によくわかりません。あのラストシーンでいっぱい居たのは黒奇居子(くろがうな)なのか白奇居子(しろがうな)なのか?そもそもあの世界は地球というよりもどこかの小惑星みたいな所なのだったのでしょうか?
小生的にはこの世界は一つの閉じたコロニー的世界で外には白奇居子がうじゃうじゃ居る。でバリアーとしての禁籠。その網を抜けて入ってくる小さな白奇居子がまれに人へ寄生して示現体となる。ここら辺まではなんとか夢想できるのですが、では最後にタドホミと先島のたどり着いた場所、電次くんと阿由多の居た場所は何処なのでしょうか?
いやー、ホントさっぱりわからんです。さっぱりわからんのでネットでいろんな方々の意見を聞いて「ははぁ~」「ん~、なるほど」などと調べたり納得したりしています。ここら辺の謎を謎のままで後は想像で補うのが楽しめる人でないとこの漫画は面白くないかもしれません。




