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今日(昨日)の一日

今日は朝から事務所で明日の決算委員会に向けて
勉強しておりました。
夕方は河内長野選出の西野修平府議会議員を励ます会に参加しました。
各種団体の代表や地域の方々も多数参加されており盛大な会でした。
ご挨拶でも西野議員のお人柄を感じられましたし、
地域の方の西野議員に対する期待も感じられました。


ところで平松市長が特別自治市の案を出してきましたが、
その中身は今の大阪府から独立するみたい。
今の大阪全体を見渡した時、周辺都市から仕事に通い、
また遊びに行き、大阪市内には大阪市周辺の都市から
お金を落としているわけです。

百歩譲って大阪市は一時的にはいいかもしれません。
しかし今は大阪府と言う枠組みでなんとか保っているわけで、
大阪市が独立すれば周辺都市はどうするの?
竹山市長も大和川以南で堺市は核となると言っておりますが、
どうやって他の自治体をまとめるのか案が全くありません。

もし仮に両方を実現したとして、この狭い大阪に
都道府県並みの街をいくつも作ってもやっていけるわけがありません。
世界の大都市と競争していかないといけない現状で、そんなことをすれば
大阪が持っている力を分散して、とても弱い自治体になります。
大阪維新の会の大阪都構想とは今の大阪が持つ力を結集して、
大阪全体の事は大阪都が担って、東京都のように必要なところに
集中投資して大阪全体の成長戦略を考えて、
第二段階として道州制に行くわけです。

道州制を目指すのは世界の諸都市と競争するには大阪都にしても
まかないきれないさらに広域的な街づくりをするための
受け皿になるためです。
自分たちでと言う気持ちはわかりますが、内向きな
政治をしていては世界の諸都市と競争出来ません。
そんなにこじんまりと収まっては話になりません。

そして今の大阪全体の成長の話とは別で地域に関する事。
いわゆる基礎自治の問題にしても、平松市長は我々の主張に
押されて区長公選制を認めたが、大阪市長に予算編成権を
残せと・・・??
何を言ってるのかわかりません??

予算執行権を持たない区長に何が出来ますか?
今の大阪市は京都府(都道府県ですよ!)とほぼ同規模の
人口を抱えながら選挙で選ばれた長は平松市長一人ですよ。
京都府では26人の市町村長がいてそれぞれ地域の事は
市民が決めているんです。
市長一人が今の267万人の住民自治なんて出来るわけがありません。

それは堺市も同じ。
大阪市に隠れてぼやけておりますが84万人の人口は福井県
(これも都道府県ですよ!)と同規模で福井県の中にも
17の市町村長がいてやはり地域の事は住民に近い基礎自治体
があり住民サービスを行っております。

どちらも今言われている地域主権に完全に逆行している。
それこそ独裁ですよ。

今まで私にあったご質問やご意見をまとめますが、
Q、東京では世田谷区は特別区から出て市になりたがってると聞く。

A、東京の特別区は一般的な市町村に比べて権限財源がないので
そういう意見もありますが、大阪都の区は中核市並みの
(一般的な市町村よりも権限・財源のある)権限財源を持つ。
したがってそれくらいの権限財源があれば出る理由はない。

Q、堺市は政令指定都市として権限財源で優遇されているが、
解体したらなくなるのではないか。

A、繰り返しますが各区が中核市並みの権限財源になる。
教育委員会や保健所などの権限は各区で担う。
割り当てのお金は減るが広域的なお金は大阪都が担うので
今のサービスは維持されるし、広域的なお金を大阪府と
政令市で乱開発のように分散して使う必要がない。

Q、都構想には法改正が必要だが弊害にならないか。

A,大阪都構想が支持されて大阪府民が声をあげれば、
地域主権を掲げる今の政治家は拒否する理由はない。
ちなみに先週の日曜日の朝の番組で民主党の
幹事長代理城島氏が大阪府民の声があれば応援すると
言ってました。

世界の大都市と競争する狭い大阪の中で広域行政体を
いくつも作りバラバラに乱開発するのは道州制ぐらいの
枠組みで広域行政を考えている現状で
小さな都道府県(大阪特別自治市?堺州?)を創るのは
ふさわしくないというか正気の沙汰じゃない。

一方住民に近い基礎自治を広域的な役割をしながら
巨大な都市(大阪特別自治市?堺州?)の市長が
一人で出来るわけがない。

そのために大阪都構想では役割分担をはっきりして
大阪全体の広域的な問題は大阪都が
住民に近い基礎自治は各区が担う。

繰り返しますが堺市の財源は広域の部分は大阪都が
担うのでトータルすれば減りませんし、
堺市だけがとか大阪市だけが良くなればいいんじゃありません。
全体を底上げしてもちろん堺市も大阪市も今以上に
良くなるのです。
自分ところだけがいいみたいな考えでは一時的にはよさそうに
見えても?堺市や大阪市の未来に光も希望も何にもない。

いろいろ意見してきましたが、今が良ければいいんじゃありません。
いずれ次世代に大阪を引き継ぐのです。
そして年の順番で引退すれば我々もこの町で面倒を見て頂き
暮らしていくのです。

今は現在の事と未来の事の両方を考える時期です。
問題が山積ですが、今まで放置してきた我々にも責任があります。

光り輝く大阪・堺を作り上げ、今を生きる大人としての
義務を果たすという皆様の熱い思いを託された議員として
私もより一層精進してまいりますので、
今後ともご指導頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。