9月26日からのサンシントラベル三泊四日の恒例 
「黒田福美と行く!韓国ぐるぐる第四弾」は 仁川・水原。
そんなわけで本文の順とは異なってまず、水原を紹介します。

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その前に、いつも温かいコメントをくださる皆さまに感謝いたします。
それぞれに返信コメントを書くのですが、
どういうわけか私のコメントが即刻削除されてしまって残念です。
どうかそのようなことをなさいませんようお願いいたします。



   
今回の6都市のなかで、
最も端的にある国王の思惑が一つの都市を形成した例が
水原という都市であり、そこに形成された世界遺産華城です。

しかもそれは韓国の精神文化を代表する
儒教思想に基づいて形成された都市でした。
儒教のなんたるか、
特に韓国人にとって父母に対する孝心の大きさがどれほど大きなものであるか、
それを体感できるのが正祖王の打ち立てた華城であり、
有形無形の様々な痕跡の残る水原なのでありました。

「イ・サン」という韓国歴史ドラマの影響と
華城が世界遺産に登録されたことで
水原市にある華城は有数の観光地になりました。

多くの日本人観光客がここを訪れていますが、
通り一遍にその外観を見て、
武芸のパフォーマンス、


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新しく再現された行宮の建物などを見学して終わるようです。
地元の人も「ここをちょっと見たら、すぐに民俗村に行ってしまう」と
嘆いていました。

話はそれますが、
私たちってソウル近郊の民俗村のことを
「水原民俗村」とおもっていません?
昔からガイドブックにそう書いてありましたので、
あそこは水原だとばかりおもっていたのですが、
実際の行政区は「龍仁」なんだそうです。

「え~、私たち日本人はあそこは水原だとおもってました」というと。
逆にみんなビックリしていました。

水原はドラマ「イ・サン」でご存知の方も多いと思いますが、
朝鮮王朝22代目の正祖という王様が
惨殺された父の菩提を弔い、
いずれは都をソウルから
風水地理上最高の吉地、水原に移そうと計画された都市なのです。

水原の華城、菩提寺である龍珠寺、
父と自らの王墓、「隆陵・健陵」のいたるところに
朝鮮時代の国教であった儒教精神、
父母に対する孝心があふれているのです。

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華城は大変華麗なお城ではありますが、
最終的に行き着いたところであり、
むしろ正祖が父のために築き
自身も眠っている王陵「隆陵・健陵」(P82)からはじまって、
仏教が迫害されていたにも関わらず父の菩提寺として建てた龍珠寺(P84)、
そして当時の英知を結集して建てた華城(P86)へとつながってゆく
そのカテゴリーをじっくり見てゆくと
正祖の思いがありありと伝わってくるのです。

そしてそれらの建造物に伺えるちょっと妙なところ
「不思議」にこそ目をとめるべきなのですね。
さて、このあたりの謎解きは本誌をご覧くださいね。^^

この流れをたどってみると
丸一日、充分に時間が必要です。
夜には有名な水原王カルビ(P94)

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天然温泉北水原温泉でゆっくりくつろいだら
KTXでたった30分のソウルへと戻るもよし、
一泊してから翌日もうすこし水原の見どころを楽しむのも良し、です。

一番つまらない水原の歩き方は
意味もわからず華城を断片的に見てまわること。
是非、ぐるぐる提案の「歩き方」を楽しんでください!