皆さん、コメントありがとうございました。
本当にかえすがえすも楽しい旅だったとおもっています。
私の心にも本当に深く刻まれました。

美智さん、お母さんをお連れ下さって本当にありがとうございました。
ご高齢になっても、こんなにも好奇心一杯に旅を楽しんでくださる
そのお姿はきっと今回ご一緒なさった皆さんの心に残ったことだと思います。
一言でいえば「かっこいい!」お母さんでした。

私もお母さんのようになれるよう、頑張ろうと思いました!!

また次の機会にもお越しいただけるように
素敵な旅を企画したいと思います!!^^v

  ***********


3日めは朝から麗水に隣接する河東(ハドン)郡へ向かいました。
私たちの旅行は毎日が「ハイライト」なのですが、
この日は「韓国人の精神文化を知る」うえでのハイライト
というべきでありましょう。
ここ河東は韓国人の精神文化の支柱が集まったスポットです。

この日は、韓国仏教に始まり、ここではぐぐまれたお茶の文化を探訪し、
韓国儒教の村「青鶴洞」、そして韓国建国神話の里ともいうべき「三聖宮」、
そして最後には俗世に舞い戻り、
順天(スンチョン)のドラマセット場をまわります。

もちろん合間にすばらしく美味しいご飯をいただき、
夜は温泉でゆっくり旅の疲れを流したのでした。^^V


   *****

この日は天気が少々ぐずついており、
智異山の山の頂は霧にかすんで美しく
まるで東山魁夷の絵画を見るようで
しっとりとして幽玄な美につつまれています。
むしろこんな景色が「智異山らしい美しさ」だと私は感じています。


まず最初に訪れたのは
韓国新羅時代に創建されたお寺の双渓寺(サンゲサ/雙磎寺)です。

黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-サンゲサ3



黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-サンゲサ2



黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-サンゲサ1



韓国の名山「智異山(チリサン)」を代表する名刹で、
「禅・茶・音(音楽)」の「聖地」と称されているんですね。

それというもの、「真鑑国師」というお坊さんが、
840年、中国(唐)からお茶の種を持ち帰り
智異山一帯、特にこの河東地域でお茶の栽培が始まったことから
「お茶の里」として知られるようになったのです。

お茶というのは禅宗、つまり仏教ときっても切れないものですね。
座禅をしながらつい眠気が襲ってくるとき、
気付けになくてはならなかったのがお茶なのです。

日本でも栄西禅師という臨済宗のお坊さんが
中国からお茶を持ち帰って栽培したことから、
以後京都の栂ノ尾がお茶の産地として有名になりました。
このお話しと似ているのですね。

そしてここ双渓寺は「梵唄」(ぼんばい)という中国から伝わった
声明(しょうみょう/お経に節をつけた仏教音楽)のようなものでも有名です。
ここでは受戒式のときに御住職が披露されるということでした。

以前京都は黄檗宗の本山、万福寺を訪ね、
早朝からのおつとめ「梵唄」を取材したことがありました。
経文の読み方が中国式であり、独特な節回しです。
こちらは伽藍自体も中国的な建築で
中国仏教の影響が色濃いのだと感じましたね。

ここ双渓寺が
「禅・茶・音」の聖地といわれる由縁はこういったことなのです。

            ***

このお寺から程近い所に「河東 茶文化センター」があります。
2008年に作られた比較的新しい施設で
ここでは河東のお茶(というのは主に野生茶なのですが)の
歴史を学びながら韓国煎茶道を体験できる人気のスポットです。

この日も小学生の一団が韓国の茶道体験にやってきていました。

三階にあがると、そこには沢山の茶道具がセットされた大広間で
私たちもそれぞれ席につきました。
一段高いステージからは先生が韓国煎茶道のお手前を教えてくださいます。

黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-壇上の先生



それにならって、私たちも見よう見真似でお作法どおりにお茶を煎れ
美味しくいただきました。

ですが正直いえばお茶には韓国人より日本人のほうが
はるかに親しんでいます。
私たちの席では85歳のお母さんが「亭主」になったのですが、

黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-85歳のお母さん



師範学校を出て、いまでも現役で書をおしえていらっしゃるというだけあって
並々でない心得がおありなことは
お茶器ひとつ取るしぐさにもありあり。

「物足りないよね、もうちょっと入れようか」などといいながら、
お茶の葉を先生の指示よりずっと沢山いれて
私たち日本人の好みにしていただいちゃったりして・・・。^^
だいたい韓国人はお茶をすごく薄く煎れて飲むんですよね。

そんなわけで全然余裕の生徒さんたちです。

黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-お茶体験のみなさん4



黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-お茶体験のみなさん3



黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-お茶体験のみなさん2



黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-お茶体験のみなさん1



また男性軍はあんまり関心がないのか、
「テキトー」にくつろいで楽しんでいる様子。

黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-テキトー男性軍



ですが、河東茶の人気はなかなかで
皆さん一階の売り場ではずいぶん沢山お買い求めになりました。

私も梅の花を干して作った「梅花茶」を買いました。
お湯をそそぐと梅の花が開いて、梅の香りが漂います。

風流な時間をすごして、お昼の時間になりました。
さて、次はどんなお食事か楽しみですね。^^V