先日21日、シビックホールにて
『崔承喜 讃フェスティバル』が開催されました。
一部はパネルディスカッション、
二部は崔承喜の秘蔵映像をご覧にいれるという趣向でした。
私はその際の総合司会をおおせつかったのです。

崔承喜は本年生誕100年を迎える、
朝鮮半島が産んだ、伝説の舞姫です。

私がはじめて「崔承喜」の名前をきいたのは
なんと花柳流の日本舞踊のお稽古場でのことでした。
もう「ん十年」も前のこと、
韓国に関心をもちはじめていた私に、
お弟子さんの一人が、
「朝鮮出身の素晴らしい踊り手がいてね、
崔承喜というのよ」と話してくれたのが
その名を聞いた、初めてのことでした。

日本植民地下にあった当時の朝鮮で
石井獏先生のモダンダンスに心酔した16歳の乙女は
単身日本に渡って、石井漠の門下生になるとともに、
東京芸大に入学するのです。
その卓越した才能は、日本、朝鮮を越えて
西欧、東欧諸国の人々を魅了します。
日本国内でも多くの文化人が崔承喜の虜になったというのは
有名な話です。

年末の押し迫った時期ではありましたが、
会場は熱気にあふれ、たくさんの方がご来場くださいました。

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二部では、レコード会社の倉庫に眠っていた
本邦初公開の映像や崔承喜自身の歌声が披露されました。

生誕100年に際して、韓国、北朝鮮でも
彼女の功績を称える公演が大々的に繰り広げられました。

考えてみると、崔承喜こそ
元祖も元祖
韓流スターであったのだなと思います。

私も当日は総合司会をつとめさせていただきましたが、
本当に学ぶことの多い一日でした。

※今回発表の音源と映像は以下でおもとめになれますので、
関心のあるかたはこちらまで・・・
崔承喜の芸術世界