お陰様で昨日、ソウルから無事帰国しました。

最近の私の行動パターンは、
時間が許せば、金浦空港に早めに到着し、
チェックインを済ませた後、
空港内のシャトルバスに乗って同敷地内にある
[e-mart]というマーケットの食品売り場で
パンチャン(韓国の常備菜)を買って帰るのが常になりました。

一階の一番奥のほうにパンチャン売り場があって、
これは3品1万w。しかも私のようなお客さんが多いと見えて、
「飛行機に乗るんですか?」と聞いてくれる。
「ええ、日本に帰るんですよ」というと、
実に手慣れた様子でキッチリパックしてくれて、
臭いも液漏れもしないように厳重に包んでくれるのでありがたいのです。

ところで韓国は先日の土曜日(10日)から秋夕の連休に突入しました。
秋夕とは旧暦の8月15日、日本でいえば中秋の名月のときですね。

この時期は日本のお盆と同じで、韓国全体が停滞します。
故郷のある人はおみやげを沢山準備して
故郷の父母を訪ね、祖先のお墓参りをいたします。

そんなわけで、ここ金浦空港のイーマートも例外ではなく、
秋夕の準備のためのお客さんが食品売り場にあふれていました。

日本だと、お正月とお盆を比べたら、
お正月のほうが大きな行事のように思いますが、
韓国ではお正月(旧暦)よりこの、夕秋のほうが遙かに盛大な気がしていて
なぜなのかと不思議におもっていました。

そんな疑問を解決してくれたのが、
今回乗り合わせたタクシーの運転手さんのお話です。
私はよく運転手さんといろいろ話し込むのですが、
その方は、全羅道は益山という韓国有数の「米どころ」出身のかたでした。
「韓国の秋夕はお正月より盛大なのは何故なんでしょうね」と尋ねると、
「それは秋の豊穣の喜びがあるからですよ。実りの喜びと感謝があるでしょう。
お正月にはもちろん祖先に対する法事もしますが、お正月は寒いし、
特別の実りもないので、供養にだけに終始するのです」

なるほど~~!!
いままで誰に聞いてもピンとくる答えにであえませんでしたが、
これでスッキリ理解が出来た気がしました。

お正月より秋夕が盛大だというのは、
私も2001年から二年ほど、ソウルに住んでみて初めて感じたことでした。

秋夕に故郷に帰る。
そして父母に沢山の美味しいものを
おみやげにと準備する人たちの人混みに混ざって、
パンチャン売り場に到着。
秋夕のセールのためか、この日はおかずを4種類で1万w!

パンチャン売り場の前の「お餅売り場」で
秋夕には欠かせない松餅(ソンピョン)もチョビっと買って帰ってきました。^^

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今年の秋夕、正日は明日の12日です。
韓国で秋夕の前日と、二日目の三日間が公休日になるうえ、
今年はその前日が10日の土曜日だったので、連休も大型化しました。

皆さんはベテランですから言わずもがなですが、
この秋夕を挟んだあたりは市場もお店もお休みになるところが多いので
旅行の予定を組むのは避けたほうがいいですね。
さて、私も松餅でもたべようかな。^^