私たちは浦項から慶州へと向かいました。

すぐとなりに古都、慶州を臨むというのが
浦項を一層魅力的にしていますね。

みなさん相当の「韓国通」です。
だからこそ、ソウルや釜山を卒業して
「地方へ目を向けてみたい」という方々ばかり。

普通なら慶州の名刹といえば
「仏国寺」「石屈庵」と相場がきまっていますが、
すでに有名どころはみなさん制覇していらっしゃる。
ならばと私が提案したのが「祇林寺(キリムサ)」です。


黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-祇林寺1


現在では祇林寺が仏国寺の末寺ということになっていますが、
そもそもはその逆で祇林寺のほうが歴史が深く
仏国寺こそ祇林寺の末寺だったのです。
ですが近年になって仏国寺の華麗な姿が復元され、
観光地として脚光を浴びるようになるとその立場が逆転しました。

祇林寺の前身は新羅初期、インドの僧
「光有聖人」によって創建された禅寺であり、
はじめは「林井寺」と言われました。

その後、日本でも知られる新羅時代の僧、元暁大師が
ドラマでも有名な善徳女王12年(643年)にこの寺を拡張し
名を「祇林寺」と改めたのです。


黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-祇林寺5

広い境内に沢山の伽藍と
文化財に指定されている高麗時代の石塔を間近に見ることが出来ます。
本当に手が千本あるという千手観音も壮観でした。


黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-祇林寺4


黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-祇林寺3

三尊仏像を祀る「大寂光殿」は韓国の寺刹では珍しく
塗りのほどこされていない建物ですが、
黒田福美オフィシャルブログ「黒田福美  kuroda fukumi」Powered by Ameba-祇林寺2

それゆえに建築物としての本来の美しさと力強さが
迫力をもって伝わってきました。

<続く・・・>