日本に帰ってくると、大変な現実が目の前に迫っていますね。
大震災の折りにこころから心配してくれていた隣国の皆さんのことを思うと
放射能に汚染された汚水を海洋に排出してしまったことは
本当に申し訳なく思えます。

「隣国」とか「世界各国」という文字や言葉ではなく、
それを越えて「○○ちゃん」「誰々さん」と顔が思い浮かぶと、
彼らと共にしている海を汚してしまったことが誠にすまない思いです。

浦項の海は同じ日本海を共有しているので、
私の知っている限りでは韓国のどこの魚市場より
日本人好みの、それも高価な食材が安価でふんだんにある市場なのです。
どうかこの漁場が安全でありますようにと願うばかりです。

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そんなわけで、旅の初日はソウルからKTXに乗って
最近できたばかりの「新慶州」駅へと向かいます。

私たち羽田~金浦組は
各地方から仁川空港に集まったみなさんとソウル駅で落ち合いました。
以前の「ヘラン号」でご一緒だったかたあり、
また初めてお目にかかるかたもありますが、
「韓国ファン」というのは不思議なもので、
たったひとつ「韓国が好き!」
というキーワードだけであっというまに仲良くなれるのですね。

もう会った瞬間から旧知のようにうち解け会えるすばらしさ、
本当にこんなことって「あり得ない!!」ってカンジです。

私たちは仲良くゴロゴロとバゲージを転がしながらKTXに乗り込みました。
お天気にもめぐまれ窓外の景色も早春の息吹にみちています。
びっくりしちゃうのは、今回はお一人で参加されているかたばかりなのに
わいわい、がやがや、ペちゃくちゃ、ははは・・
と愉快な話し声が尽きないことでした。

最後にみなさん口々におっしゃっていたのは
「気を遣ってお友達や家族に同行してもらうくらいなら、
一人参加で本当に韓国を好きな方達と出会える旅のほうがいい!」と
みなさんおっしゃっていることでした。
それは私もよくわかるきがします。

うれしかったのはみなさんKTXという列車の旅も楽しんで下さっていること。
韓国は何度か訪れているかたばかりなので、
ソウルから旅立つ、
その行程もまた新鮮に感じてくださっているのだと思いました。
私たちはKTXのなかですっかり仲良しに!!

新慶州は新しく出来た駅で今年の1月にできたばかり。
この駅のおかげで浦項にはとてもアクセスしやすくなりました。

駅からは観光バスがお迎えにきてくれたのですが、
途中アクシデントがあってちょっと遅れたために、
人数のわりにはデラックスな大型バスが迎えにきてくれてラッキー!

ちょっと待たされましたがお陰で一番きれいな
トワイライトのPOSCOの夜景を眺めながら浦項のホテルに到着です。
POSCOとは「浦項製鉄所」のことで、韓国最大の製鉄所であるとともに
世界でも屈指の(世界四位)製鉄所として
韓国経済発展の牽引車になった企業です。、2002年5月から
名称を「POSCO」に変えてイメージチェンジしました。

浦項市は「POSCO」によって立つまさに「製鉄の街」なのです。
製鉄所だけでなく関連企業が沢山あるので
財政も大変豊かです。

しかしこの「POSCO」はかつての八幡製鉄、富士製鉄
(1970年両者は合併して「新日鐵」になるのですが)の
技術協力がありました。
ここにも日本との深いつながりがあるのですね。

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そんなわけで「浦項」というと「製鉄の街」というイメージが強いのですが、
実は昔は、豊かな漁場にめぐまれた漁港だったのです。

しかも韓国の水揚げの53%を占めるという「ズワイガニ」の産地。
ズワイガニ( 대게)といえば浦項より30キロほど北にある
盈徳(ヨンドグ)という町がズワイガニの産地として有名なのですが
実際の漁獲高は浦項のほうが上で、むしろ浦項から盈徳へと
回しているというのが実情なのだそうです。

そんなわけで、浦項の初日はズワイガニ三昧!!
お一人さま二匹なんですから!!
もう目の前はカニだらけ!
「一匹は脳みそ残してね、カニ味噌ご飯にしてあげるから!」
というアジュマの声をよそに、みんな
一心不乱にカニを食べたのでした!!!!


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新鮮なズワイガニってなんともいえない香ばしい香りがするのね。
どこで食べたカニより、最高においしかったです!!


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さて、ここまで書いたところで私はまた今日から
全羅道方面の旅にでかけます。
んなわけで、つづきは帰国してからのお楽しみ!
では、いってきま~~す!にひひ