前回「高麗人参」の効能でもお話したように
現代の科学では解明できないことって色々あるようですね。
ですが、それを越えるのが「先人の知恵」というものなのでしょう。
鍼（ハリ）についても‘７９年からWHO（世界保健機関）で
その効能が正式に認定されていますが、
果たしてご存じの方は少ないのではないでしょうか。
韓国では「韓方医」といえば大学の韓方医学科を卒業し、
国家資格を得て初めて「医師」として開業できるという権威あるものです。
しかし日本では「漢方医」としての厳格な基準がないために
それそれの考えで処方される「漢方」は
時に「漢方」自体のイメージを損なうことさえあったかもしれません。
そう思うと残念でなりませんね。
※ ※ ※ ※
先日韓国からの帰り道、
大韓航空の機内誌（１１年２月号）に大学教授でありながら、
「玉」の工芸を手がけることで重要無形文化財になった
「玉匠」の方の記事が載っていました。
玉は韓国では「翡翠（비취）」と表現されますが、
いわゆる「玉（ぎょく・옥）」という貴石のことです。
本文に「玉石は、三国時代から韓民族を代表する宝石でした」とあります。
これを加工して香炉、カップ、アクセサリーなどが作られました。
また、玉石には健康効果があることは昔から知られていて、
よく健康雑貨などを売っているコーナーに、
玉のブレスレットや手の中で転がして指圧する
胡桃くらいの大きさの玉などを売っていたものです。
また現在は韓国のお風呂などで翡翠（玉）やアメジストを
壁に埋め込んだ翡翠風呂やアメジスト風呂がよく見かけられます。
この写真は私の著書『ソウルの達人～最新版』のなかの１カット、
まさにアメジストや玉の原石を埋めこんで壁画のようにデザインされた
サウナの内壁なんですね。
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拡大するとこのように一つ一つ石が
埋め込まれている様子がわかります。
ソウルの達人から抜粋しますと
「翡翠（玉）から発生する気は細胞の奥深くにまで浸透し、
細胞を活性化させ頭脳の活動を活発にし、
心身を安定させる。頭痛の解消、疲労回復効果がある。
また循環器障害、心身障害、
様々な成人病の予防や男性の機能疾患などにも有効だとか。
さらに人体の自然治癒力を高めスタミナを強化する。」
とその効能を取材し紹介しました。
同時に、
最近では日本にも登場していますが銀盤を埋め込んだ「銀サウナ」や、
「麦飯石」というモンゴル産の石を熱して、
遠赤外線を浴びるお風呂なども紹介しました。
「パワーストーン」などと言われますが、
やはり石や貴石には確かに
なにかの気や効果というものがあるように思います。
そのことに韓国人は昔から気が付いていたのですね。
※ ※ ※ ※ ※
私がソウルに住んでいたとき通っていた韓方医院でも、
温熱治療として玉が埋め込まれたマットで身体を包み、
さらに両手に玉を握り、
お腹の上にも玉（ぎょく）の玉（ややこしいですね）を置いて
温熱カプセルで身体を温める療法がありました。
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マットの裏には玉がびっしり。手にも握ります。
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こうして両手とお腹の上にも一つ置くのです。
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玉にかこまれて蒸し焼き状態。
音楽を聴きながら
２～３０分ほどホカホカに蒸されます。
※当時誌面の都合で『ソウルの達人』には
掲載できなかった写真をみていただけて嬉しいです。
なんかいろいろ載せちゃいました。
この治療を受けると身体がほぐれ、新陳代謝が盛んになるのか
大量の汗をかいて本当に身体がスッキリ軽くなるのです。
以来私は玉の健康効果に絶大な信頼を置いていましたが、
日本にいたのではどうにもなりません。
そんなある時、
日本の青雲舎
という会社から
韓国・春川（の玉が本物だそうです
）から産出された玉を粉末にして作ったマグカップが
発売されていると聞いてさっそく取り寄せてみました。
ここに水道水を入れておくと中性のものがアルカリ性に変わるというのです。
なんでも自ら試してみないと納得出来ない私。
さっそくリトマス試験紙で本当かどうか実験してみましたが、
赤い試験紙がほんのり青く、弱アルカリに変わったのです。
また味の違いが一番よく分かるのがティーバックのお茶です。
このマグカップに入れて半日～１日おいた水でお茶を入れると、
味が断然まろやかなのです。
なにより白磁のようなつややかな磁器なのがありがたい。
外側はともかく内側は白でなければ嫌なんです。
白磁の白はお茶の色合いを鮮明に見せてくれます。
お茶好きは目でもお茶の味を味わうものですからね。
飲み口が薄くて口触りがいいのもとても良い。
私は日常、お茶もコーヒーも全てこれを使うようになりました。
今回の舞台でも楽屋で使っていました。
楽屋ではもっぱらお茶はティーバックですが、
少しでも美味しく飲みたいですからね。
こうして自然に「玉の健康効果」を日々とりいれられるのは有り難いことです。
そうそう、それから・・
チマチョゴリを着るときの為にと、
韓国の友人が玉の指輪をくれたのを思いだしました。
きっとこれにも効果があるはずだと思い
今では湯沸かしのポットのなかに入いっています。
ゴメン！ (*^o^*)
次ぎに韓国に行ったら、是非玉製品をいろいろゲットしてこようと思います。
玉のお風呂というのはどうだろうかと考え中です！（＾＾）ｖ
