東京は今日、雨だったそうですが、
水俣はすごく良いお天気でした。
実は皆様もよくご存じの「水俣病」の取材だったのです。
水俣病は「病」の文字がついているものの、
自ら発症するものではなく、
ある企業の工業排水の汚染物質によって死に至ったり、
重い障害に苦しむ人生を余儀なくされた「人災」でありました。
原因が企業の排水であることが確認されてから、
５３年もの歳月が流れたというのに、
まだまだ問題が山積しているというのが現実です。
この度、実際に地元を取材し、いろいろな方のお話を聞く中で
報道を通じて知っていることから
実像を想像することの難しさを実感しました。
加害側、被害側ということでは言い表すことのできない
とても複雑な側面が多々あるということがわかったのです。
そんななか、困難に見舞われながらも
堅気に暮らす人々の真摯な姿は神々しくさえありました。
水俣はこの困難を乗り越え、美しい海を取り戻しました。
更にさまざまな試みに取り組んでいます。
人は強い。
強いことは素晴らしい。
そんな感動をいただいた旅でした。
私たちも困難にくじけずに、堂々と生きてゆかねばと思った次第。
放送日が近くなりましたらまたお知らせしますね。