こういっちゃあなんだけど、みなさん知らないでしょうねえ。

「まくわうり」なんざ。

だって私だってほんのよちよち歩きの子供の頃しかなかったんだから。

でも、そのあまりの美しさに私は魅了されましたよ。

目も覚めるような鮮やかな黄色。

甘い香り。

さわやかな歯ごたえ。

「瓜はめば 子供おもほゆ 栗はめば ましてしのばゆ」

山上憶良も歌った、その「うり」とはこのまくわうりだったそうな。

さぞや子供達にも食べさせてやりたいような美味だったわけでしょう。

ところがある時からプリンスメロンに席巻されて日本からはほとんど姿を消すのです。

本来は岐阜県の「真桑村」が名産であっことからこの名前がついた。

後に、サカタという種屋の創業者がマスクメロンとマクワウリの交配を重ねて、

プリンスメロンを作ることに成功してこのマクワウリは姿を消すことになる。

しかし、韓国ではいまもこれが夏の風物詩として一般に食されている。

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これをみつけたのは、リトルコリアさながらの、

新宿職安通りにある「韓国広場」というマーケット。

二つで350円ほど。

韓国の星州(ソンジュ)というところが名産で、これもそちらの産でした。

甘くて、なんともいえないさくさくとした歯触り。

プリンスメロンもいいけれど、これが日本からなくなってしまったのは

惜しいなあ。


他愛のないはなしでした。^^