色彩心理ではこういう位置づけです。

赤=男性、父性

青=女性、母性

 

人類の歴史において赤は太陽、青は月で語られることも多く、

神話などで太陽の神は男性、月の神が女性だということも関係します。

他にもいろいろありますけど割愛。

 

ですが、あれ?っと感じる方も多いと思います。

日本のみならず世界中でも男女の区別の表記は、

青=男性、赤=女性が多いですよね。

 

これって実は日本が発祥。

前回の1964年の東京オリンピックがきっかけです。

世界中から国も文化も違う人たちが訪れるということで、

トイレの男女の区別が一目でできるように、との工夫です。

 

じゃあなぜその色分けになったのか。

実はそこまで深い意図があったわけではないらしく、

その当時の日本で、男性は青を、女性は赤を好んでいた、

そんな嗜好色の違いを反映させたそうです。

 

それが日本を訪れた海外の皆さんに受け入れられ、

世界的に共通のデザインとして使用されることになったというわけです。

 

 

青と赤って世界的に見ても『対』で語られることも多いですよね。

対比として理解しやすいという前提が当然あったということも忘れずに。

 

 

「諸説あり」と一応注釈を付けますが、

一般的にはこれが通説になっております、日本では。

 

それぞれの国や地域によっては様々な制限もあるかと思いますが、

言葉の意味は分からなくても色やシンプルな記号で認識できる、

そういうものをユニバーサルデザインと呼びます。

外国人観光客も増えている場所では工夫されたデザインが多いですよ。

 

ジェンダーレスへの理解が広がりを見せている今の世界では、

明確に区別することはどうなの?という意見もあるそうですが、

そこは『最低限の一定の区別』という意味では必要だと思います。

今までの歴史、文化の積み重ねでもありますし、防犯でもありますし。

 

意味は深く理解していないけど、色でなんとなく判断してる、

そんなことは日常生活の中に溢れていますよね、道路標識とか。

暇な時間があればいろいろ街中を探してみてください。

思っている以上に生活を色に頼っていると実感できますよ。

 

 

via 楽色時間
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