先日の気になる番組、雨上がりのAさんの話。
錯覚に関する内容がありました。
と言っても大々的なものではなく、
色に関係するネタも1つだけでした。
その内容というのは、
飲食店における赤色が引き起こす時間の錯覚。
赤い色(大きく言うと暖色系)というのは、
実際よりも時間の経過を早く感じさせるので、
回転率を上げたい飲食店によく使われます。
テーブル、椅子、壁面、ロゴなど、他にも様々。
例えば、30分居たと思っていても実際には20分くらいだったとか。
※個人差は当然あります。
そうすると、ゆっくりできた気分になってお店を出るタイミングが早まります。
結果、お客さんの入れ替えが早くなって売上増に繋がるというわけですね。
ここまでは番組の内容。
ここからは違う視点のお話。
この赤の活用、その逆も然りなんです。
実際には20分しか経過していないのに30分居た気になるんです。
もし料理の提供までに時間がかかるお店だったら、
お客さんは『待たされている』という気分になります。
「遅いんじゃないの?」というクレームに繋がる可能性もあります。
赤なので興奮作用も増長されますからね、イライラも募るかもしれません。
ということで、ごく限られた種類の店舗にしか良い効果が得られないんです。
どういう種類かと言いますと、ファストフード系(チェーン系)のお店ですね。
ハンバーガー、ラーメン(麺系)、牛丼、回転寿司、
パッと思いつくのがこの辺り。
単価が安い、調理時間が短い、作り置きも可能、
そして、さっと食べることができる、こういった特徴ですよね。
もともと一連のサイクルが早い仕組みが出来上がってます。
ラーメンやうどんなどは温かいうちに早く食べてというのもあるかも。
ゆったり寛げる空間でしっかり味わって頂きたいというお店なら、
目立つ場所に赤を取り入れるのは避けたほうが良いでしょうね。
その時はお店のコンセプトに沿った配色を計画するのが最善です。
赤は時間の経過を早く感じさせるという理由以外にも、
行動、やる気を促したり、焦りを誘発したりするので、
落ち着かない心境になることも一因です。
その『落ち着かない』というのも時間が早く感じることに関係しますけどね。
外食に行って内装に赤が多用されていたら、
「あぁ、ここは回転率を上げたいのか」と理解して、
できれば混雑時は長居をしないようにご協力を。
食事をしっかり味わうのは当然ですけどね。
自分にとって居心地が良くて好きな雰囲気のお店がどんな配色か、
一度じっくり見渡して分析してみるのも面白いですよ。
お時間に余裕がある時は色の雑談、余談も多めです。
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