エディ子「ふぃー、えらい目に遭ったのです。
ディーナお姉ちゃんは乱暴者なのです」
グラ姉さん「おやおや、ケンカはイカンなー。
姉妹はなるべくなら、仲良くした方が良いと思うぞぅ?」
エディ子「ケンカではないのです。うちのお姉ちゃん、
アリさんの話を聞いてくれなかったです」
グラ姉さん「それが原因で揉めたのか?
お姉ちゃんがムシ嫌いなのは知ってるだろうに」
エディ子「だって、聞いて欲しかったのにっ。
分からんちんの、ちんちくりんなのです」
グラ姉さん「双子がちんちくりん言っちゃあ、自爆なんじゃ……
あー、何なら私が、代わりに聞いてあげようか?」
エディ子「あう、それは名案なのです」
グラ姉さん「でー……アリさんの話だっけ?」
エディ子「そうそう、そうなのです。
アリさんの事を、アリんことも呼ぶです」
グラ姉さん「うんうん、呼ぶ呼ぶ」
エディ子「じゃあ、なんで羽アリさんの事は、
羽アリんこと呼びませんのだ?」
グラ姉さん「…………んっ?」
エディ子「アリさんが結婚すると、羽が生えるです。
つまり、羽アリさんは元々アリさんなのに」
グラ姉さん「羽が生えたアリんこ=羽アリを、
なぜ羽アリんこと呼ばないか、とな?」
エディ子「どうしてですのだ?
お姉ちゃんは知ってる?」
グラ姉さん「うーん……」
グラ姉さん「サナきゅん、へるぷみー」
サナぽん「俺だって知らねぇよ!」
グラ姉さん「苦しゅうない。調べてたもれ」
サナぽん「俺が苦しいっつの!」
グラ姉さん「まーまー、そう言わずに。
後で何かおごるから」
サナぽん「ったくよー。ちょっと待ってろ。
羽アリ、羽アリと……」
エディ子「何か出ましたのだ?」
サナぽん「急かすな! えーと、まず、アリんこの“んこ”部分。
小さくて可愛いみたいな……いわゆる接尾語だな」
エディ子「はーい、はーい!
ここにエディんこが居るのです!」
サナぽん「自分でゆーなっつーの。
で、羽アリんこって言わないのは……」
エディ子「ふんふん?」
サナぽん「明確な答えは無かったんだが、多分な。
語呂が悪いから、っつーのが1つ」
エディ子「あとは?」
サナぽん「夜の灯り目掛けて家ん中に飛んで来たり、迷惑くさい。
迷惑な分、可愛げが無いから、って事なんじゃね?」
グラ姉さん「白アリの羽アリも居るワケだし、
確かに、悪いイメージが強いかも知れんなぁ」
エディ子「ふむむむ。差別くさいのです。ムシさん差別なのです。
白アリはヤだけど、羽アリだって頑張って生きてるのにっ」
グラ姉さん「うんうん、君は優しいねぇ。
じゃあ、君だけでもムシに“んこ”を付けてみたら?」
エディ子「おおー、自分ルール。セミんことか、クワガタんことか、
バッタんこと呼べば良いのです?」
サナぽん「アリだけにしとけよ!」
エディ子「アリだからアリなのです? じゃあ、アリんこから、
羽アリんこ、フェアリーんこと呼ぶのです」
サナぽん「フェアリーは違うだろ!」