MIMI

あたしの大好きなミミ。

今でも時々夢に出てくる。



ミミは天国に行く前

意識が朦朧としていて

本当につらそうで

でも、あたしが会いに帰ると

少し嬉しそうに顔をあげた。



最期にあいさつしたとき

「辛かったら、無理しなくていいんだよ

あたしはまた来週ミミに会いたいけど

でも、辛かったらいいんだよ。」

て、泣きながらミミに話しかけた。



東京に戻る前に

ミミはあたしの手から

水をたくさん飲んだ。



しばらくなにも口にしてなくて

もう、ダメだって思ってたのに



あたしの手から

たくさん水を飲んで

あたしが車に乗り込む時

意識がはっきりして

哀しそうに吠えた。



あれがミミが発した

最期の声

あれがミミが口にした

最期の水



翌日、すぅっと眠るように

天国に旅立ったミミ。

本当に眠るように横たわる

ミミの抜け殻に

抱きついて泣いた。



大好きだよ。

もっといっしょにいたかった。

ありがとう。



あたしが哀しい時

辛い時、寂しい時

そっとそばに寄り添って

あたしの手を舐めてくれたね。



ミミのこと思い出すと

こころがふんわりするし

でももう触れられないと思うと

とっても哀しい。



大好きだよ、ミミ。