はとバスに於いてのコースの設定の仕方ですが、まず、企画を持ち出しまして、
会議でじっくり議論して、これならやれると見込まれたらとりあえず、団体型
募集ツアーとして設定することがあります。はとバスの部署として、定期観光の
レギュラーコース担当は定期観光部が、旅行業法に基づくコース提案と設定、実施するのが
企画旅行部の二つからなっています。
キャンセルについてみてみると、定期観光はわずかな手数料でコース変更、全面キャンセル
ができます、企画旅行は、旅行業法に定められた取り消し料設定のため、間際のキャンセルは
キャンセル料が高くなります。泊りがけは実施予定20日前から、日帰りは10日前から取消料が
必要とされるものです。当日の連絡あり参加はコース価格の半額をキャンセル料としていただき、連絡なしは
払い戻しいたしませんとなります。
さて、コース設定という話がしたかったのでしてみます。まず、この場合ね試験的にこのコースを
設定して反応はどうかということで募集型団体ツアーで反応を探ることになります、
反響が良かったら、実施日数を増やして、それでもコンスタントにお客様が大勢いらっしゃるようであれば、
定期観光に格上げすることがあります。定期観光は国土交通大臣にコース設定の名前と経路、
下車観光地、食事をとるところ、博物館等の入場するところ、下車観光のない車窓観光、運行スケジュールなど
きめ細かく届け出る必要があるとのことですから、乗り合い観光バスの運行は大変なものです。
1名以上、お客さんがいたらその届け出たとおりに運転する必要があるコースとなります。
次にその例ですが、東京スカイツリー関連コースにほかの観光地がまざったもの、また、食事つきは
当初、団体募集型ツアーで試験運用していましたが、反響抜群のため、8月からスカイツリー関連各コースは
めでたく定期観光コースになりました。ただし、コースの貸切はスカイツリー関連ではしていません。
あと、もうひとコースでこんなのも最初は募集型団体ツアーで設定していました、
「はじめての銀座のクラブ、今宵は貴方と素敵な夜に乾杯コースで年末年始を除いて毎週、木、金、に設定しています。
東京駅を17:30に出まして、ホテルオークラで中華料理のコースか、洋食コースのメニューのいずれか選んでいただき、
召し上がり後に銀座クラブふたご屋で1時間語り合いや飲み食いしながら楽しいひと時を過ごしていただき、
東京に21:10に着く予定というスケジュールです。食事コースによって、旅行代金は異なります。
現在は定期観光のコースコードＢ287でＡが中華料理、Ｂが洋食コースになります。
格上げになったから1名以上の参加者がいるとこのコースは運行しなくてはならなくなりました。
このクラブは会員制ですが、はとバスで来られると特別に指定時間は気軽に利用いただけるショータイム
となります。20歳以上が参加でき、サンダルだとお断りされます。ホテルニューオータニで食事するコースも
サンダルでは参加不能があります。
ＪＲだと、まず見込みを立てて試験的にツアー列車を走らせ、需要が旺盛で見込みが立ったときは、まず
季節列車で列車を走らせ、それでもなお順調で上向きの利用率があった時は定期列車にめでたくなります。
はとバスツアーもその点、似てますね。