僕の心の傷が疼き、悲鳴を上げます。
もう12年、十分苦しんだはずなのにこの心は楽になる事を許してくれません。
女々しい事もダサい事も十分にわかっています。
ですが、一人の女性を気が狂いそうになるほど深く愛し、望んでないのに引き裂かれ、愛した女性を悲しませ苦しませたと苦しさと辛さ、世間一般の常識が真実を見る目を狂わせ誤解によって引き裂かれた悔しさ、どんなに苦しんでも苦しんでも、どんなに悔やんでも悔やんでも心の傷が塞がる事はありません。
この心は常に苦悔と深悲に満ちています。
いっそ何かに心も体も意識も支配され破滅を迎えられたらどれだけ楽か。
心の傷は、何かで埋めようとしても埋まりません…
一生背負っていかないといけない十字架の重さは、僕には耐えきれない時があります。
悲しみが深すぎて涙も出ません、苦しみが強すぎて心をかきむしりたくなります。
例え、涙が出たとしても楽にはならないでしょう。
僕の宿命は何処にあるのでしょう?明日の僕は何処に向かうのでしょう?明日の僕が探すものはなんでしょう?
答えは風だけが知っているのかもしれません。
もう錆びた眼差しも、冷めた目も見飽きました。
誰も知らない、僕は知らない、風がきっと運んでくれるはず。
僕もし知らない、訳はいらない。
だから、風と共に歩いていく。
後には何も残らない、僕の存在さえみんな忘れるでしょう。
それでいいんです、それで…
楽になる事を許されないのならば、ただ風とともに去るのみです。