設置台数シェアの推移が興味深い。
昨年末の調査によると、
1位 三洋 28.4%
2位 京楽 19.2%
3位 平和 8.4%
4位 ニューギン 8.4%
5位 藤商事 5.9%
6位 サミー
7位 サンセイR&D
8位 ビスティ
9位 SANKYO
10位 大一
と印象では京楽の一人勝ちと勝手に勘違いしていたが、相変わらず設置台数シェアでは三洋が抜きんでている。
実は、京楽が一人勝ち、というその印象はあながち間違っていない。
京楽の各年末時点でのシェアだが、
2010年末10.4%
2011年末16.1%
2012年末19.2%
と着実に設置台数シェアを伸ばしている。
一方、京楽のシェアが伸びる、ということはどこかのシェアが減少しているはず。
そのはずなのだが、三洋は
2010年末29.6%
2011年末29.3%
2012年末28.4%
と微減にとどまっている。
お察しの通り、京楽の快進撃で割を食っているのは三洋ではなかった。
サミーは9%台から5%台に落ち込んだのが目に付くが、それ以外の中堅どころはほぼ軒並み京楽にシマを食われているのだ。
(サミーは年明け北斗の拳5覇者のリリースを待つ、ちょうど端境期だったこともある)
言い方を変えれば、京楽の快進撃ですら、海のシマに侵攻出来ないのだ。
「海ばっかり・・・」
と三洋をこき下ろす向きも少なくない。
が、よく考えると今やシェアランキングすら挙がってこない竹屋だってモンスターハウスといったセブン機の絶大なブランドを持っていたにもかかわらず、凋落してしまっているのだ。
海、というブランドを掴んで離さない三洋の開発力の高さには素直に脱帽する。
脱帽しつつも常々考えてしまうのが、たった一つのヒット機種がこれほどまでに他のメーカーにとっての大きな壁になるということは、単純に開発力やアイデアの問題ではないかもしれない。
先行者利益。
先行者ブランド。
Winner takes all
どの業界でもそうだが、弱者が強者に打ち勝つには強者の10倍良いアイデアとその実行力がいる。
その上、強者は強者だけあって人材リソースや開発資金、開発スピードに事欠かない。
海以上の「機種ブランド」を打ち立てるメーカーはもはや現れる余地は残されていないのだろうか?
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