間、1週間開いてしまいましたね。
さて、前回の続き、行ってみます。
前回のお話をざっくりと説明するなら、
「非常に厳しいホール事情、特にセミプロ、似非プロが増えたため、調整を厳しくせざるを得ない」
「その中にあって、昔ながらののどかなオカルトパチンカーでいることは、肉食動物の群れに放たれた草食動物に等しい」
と言う話でした。
昔、と言ってもホンの3~4年前。
大きく変わった点はとはなんでしょうか?
それは「より公平になった」ということでしょう。
高価化により、換金ギャップの期待値への影響が少なくなりました。
これまでオカルトでもなんでも、適当に「長時間」海を打っていれば割は出ないまでもそんなに負けることはなかった。
そんな、ちょっと昔の風景。
-海のシマにいるオカルトおじちゃん、おばちゃんが壊滅状態になりつつあります。
従来型において、一番のカモは「短時間」しか打てないサラリーマンでした。
ここに高価化の流れがきて、換金ギャップにより負けるのではなく、客側から見て玉収支上赤字になる台に遭遇する確率が格段にアップしたことによって負ける、今の形が出来てきました。
・・・
難しい言い方ですね。
もう一度説明します。
換金ギャップが大きい時代では、つまり店は換金ギャップで十分稼げたわけです。
確率計算上のペイアウトを110%に設定(つまり普通にヒケば打ち込んだ玉より出る玉の方が多くなる調整)でも、短時間しか打てないサラリーマンや暇つぶしの人から上がりをとれたわけです。
ところがここにプロが増えてきた。
ペイアウト110%を技術介入で持って、120%にも、130%にも変えつつ一日中持ち玉で打つわけです。
これを排除するにはどうしたら良いか?
高価化です。
つまり、確率計算上のペイアウトを全体平均で100%以下、あるいは100%周辺に抑えます。
そうすることでツイた人には高価なのでしっかり還元できるわけです。
ホールが最近盛んに言う「公平」な状態です。
言い方を変えると、似非プロはほとんど勝てない、一般客はきっちり少しずつ負けていく状態です。
パチンコ屋が営利である限り当たり前の話ですが、「遊んだ分だけみんな公平に負けていく」状態を作りだそうとしているわけです。
さて、こういったことを踏まえて、前回言った「無防備な状態」とはどんな状態でしょうか?
無防備な状態。
それは、今座っている台が確率計算上の玉収支がプラスの台かマイナスの台かを把握できない状態、のことです。
さっき話した似非プロ。
要するに今打っている台の期待収支を把握できないプロもどきの人たちです。
自分の時給がわからず働いている人は普通いませんよね?
なのでプロではない、プロのような人、という意味で似非プロ。
かつての低換金でペイアウトが普通に110%以上ある状態であったなら・・・
ちゃんと止め打ちをやって、1日打っていれば期待収支なんてわからなくても勝てたんです。
そして、ただ単にパチンコが大好きな人達。
ホンの暇つぶしで打っていた内は良かったけど、気が付けばなんにもわからないオカルトパチンカーになってしまった一般のファンたち・・・
これまでは、パチンコなんて「遊戯」なんだから負けて当たり前、みんな好きなように打てばいい、と言っていたくろべえです。
でも、ここに来て、これがかなり危険なことと認識し始めました。
こんな無防備な状態では負け方がハンパない状況が現出しつつあります。
もはやリアルタイムでの期待収支把握は単にパチンコを楽しむだけでも必要になってきたのかもしれません。