令和4年度の新人看護職員にとっては、今年度最後の締めくくりとなる研修である事例発表会を行いました
やりがいのあった事例をまとめて、1人5分以内で発表します
発表が終了した後には、新人看護師からたくさんの質問が出ていました
それぞれの職場での1年間の成長が感じられた事例発表会となりました
1年目の経験を活かして2年目も頑張りましょう
新人看護職員の発表
質問に答える新人看護職員
師長からのメッセージ
11月18日(金)に認定看護師を囲む会を開催しました
認定看護師とは、高度化し専門分化が進む医療の現場において、水準の高い看護を 実践できると認められた看護師です。
「認定看護分野」ごとに日本看護協会が認定しています。
当院では認定看護師を知ってもらい、認定看護師を目指す看護師を増やすため、認定看護師が主催者となり、年に1回開催されております
今回の講師は集中ケア認定看護師の八倉巻さんで、「コロナ禍での認定看護師研修」について講義されました
八倉巻さんは、2020年9月から2021年3月までの7か月間、神奈川県で研修を受けられました。
コロナ禍での研修となりZoomでの研修に切り替わったものや、緊急事態宣言下での実習となるなど苦労も多かったと思いますが、自身の経験に基づいて、認定看護師に興味がある看護師の前で熱く語っておられました
認定看護師になろうと思ったのは、より良いケアを追及して、提供したかったからだそうです
当院の認定看護師研修のサポートは手厚いほうだそうです
より多くの認定看護師を確保して、より良い医療を提供できるよう頑張ります
糖尿病の方は、高血糖による免疫力の低下、神経障害、血流障害など様々な要因により、足の小さなキズでも治りにくい状態にあります。キズが悪化すると重大な足潰瘍や足病変を起こしやすくなり、最悪の場合、足切断に至ります
予防には毎日の「フットケア」が重要です
どうしてそんなことをしなくてはいけないのか、理由も合わせて見てみましょう
★足の手入れの五箇条★
① 足にキズやタコができていないか毎日観察しましょう。
見えにくい場所は手鏡で見たり家族の方に見てもらったりしましょう。
→神経障害が進んでいると、"痛い"と感じる感覚が低下するため、知らないうちにキズやタコ(胼胝)ができている場合があります。小さなキズでも悪化しやすいため、軽視してはいけません。
② 足の指の間も洗い、洗った後はよく乾かしましょう。
そして保湿クリームを塗りましょう。
→水虫にならないよう、足を清潔に保ちましょう。また、下肢の血流が悪くなっていることで皮膚が乾燥しやすくなり、ひび割れが起こる可能性があるため、保湿も重要です。
③ 足に合った靴、締めつけ感の少ない靴下を履きましょう。
→足に合わない靴を履くと、靴擦れの原因となります。靴擦れなどの小さなキズでも悪化しやすいため、軽視してはいけません。また締め付けの強い靴下は、血流を悪化させてしまう可能性があるため避けましょう。
④ 深爪をしないようにしましょう。
→深爪は、巻き爪を引き起こすリスクとなります。糖尿病の方は下肢の血流が悪くなっていることで、爪に栄養が行きわたらず、正常に伸びなくなってしまうことが原因で、巻き爪となりやすいのです。爪はまっすぐに切り、スクエアオフに整えるようにしましょう。
⑤ ヤケドの予防に努めましょう。
異常を発見したら、速やかに医師に相談しましょう。
→神経障害が進んでいると、"熱い"と感じる感覚が低下するため、暖房器具やカイロなどを、必要以上に密着して使用したり、長時間にわたって使用したりしてしまい、気付かないうちに低温やけどを起こしやすいです。
糖尿病足病変を発症・重症化させないためには、糖尿病の早期発見・早期治療・治療継続に加え、日々のフットケアが重要です
当院独自の糖尿病テキスト「てくてく10年手帳(第7版)」より一部抜粋
以上、5日間にわたって糖尿病の合併症についてお話してきましたが、共通して言えることは、合併症は、一度悪化すると元の状態を取り戻すことはできないため、『予防』することが大切だということです
糖尿病は少しくらい血糖が高いだけでは、何の症状もないことが多く、何も症状がないのに予防を頑張るということは、モチベーションを保つことがなかなか難しいかもしれません
しかし、後悔先に立たず。合併症が起きてしまってから、「あの時ちゃんと糖尿病の治療をしておけばよかった…」と後悔しても遅いです。
「合併症の発症や進行を阻止し、健康な人と変わらない寿命を全うすること、健康な人と変わらない生活の質を維持すること」という糖尿病治療の目的をしっかりと理解していただき、日々の自己管理に励んでいただきたいと思います
黒部市民病院CDEJより