おはようございます。

昨日はEテレ『高校講座物理基礎』を
Twitterで生解説してみました。






番組は20分間ですが、
やはり内容が詰まっているだけあって
実況が間に合わない…という感じでしたが、
フォロワーさんの温かい声もあり
楽しく解説させていただきました。



第4回が放送だった今回は
変化する速度について考える ~加速度~


見逃した方や、もう一回ご覧になりたい方は
ホームページからどうぞ。




ついに加速度が出てきます。



加速度とは、
単位時間あたりの速度の変化率のこと。


横軸が時間t、縦軸が速度vのグラフ
v-tグラフを描いた時の
傾きが加速度になります。




番組では、
熊谷くんの20メートルダッシュの
0.5秒ごとの位置を測定し、
0.5秒ごとの平均の速度を出しました。




この画像の一番右が、平均の速度ですね。


スタートからゴールまで
速度が変わっているのが分かります。

速度が変わる運動、
これが加速度運動です。




この表からグラフを作ると…





このようになりますね。


グラフを作るのは面倒かもしれないですが
パッと見ただけで
どの単位時間にどれだけの速度か、さらにどれくらい距離が進んだのかが
すぐにイメージがつくため
とりあえずやってみましょう。


さらに、単位時間を0.5秒でなくさらに細かくすると…
(こういう作業は、今後もバンバン出てきます)




こんなふうになりますね。






この運動の中で、
時間tに対して速度vが一定(横にまっすぐ)のところはありませんね。

加速度は常に変化していて
この運動はずっと加速度運動をしていることが分かります。





さて、
ベクトルのことを方向と向きと大きさをもつもの、
と説明しましたが、
こんな質問がありました。


「方向と向きって、同じじゃないですか?」


確かにそんな感じがしますね。



例えば物理でよく出てくるのが
鉛直方向
という言葉。


これは水平に対して直角の方向ですが
さらに上か下か、どっち向きかの2択がありますね。


方向と向きというのは
こういう意味で使い分けがされています。



でもまあ、
言葉はどっちでもよくて(教える立場でこんなこと言ってはいけないかもですが)
イメージがついていれば大丈夫。


物理では基準の向きを決めて
それと同じ向きであればプラス、
逆の向きであればマイナスで表します。








こういった運動の分野は
日常生活の中で実際にある運動です。


分からないなぁと思う前に
一回深呼吸してみて
とりあえず何かイメージしてみてくださいね。



昨日の作業風景、アフター。






今日も1日がんばりましょう!