昨日はニコニコ生放送で
元特攻隊の方にお話を伺いました。


観て下さったみなさん、
ありがとうございました。





実際にお話を聞いて
自分が今まで学んできたことや想像していたこととと
違うなと思った部分もありました。


大きく違ったひとつは
特攻隊員になったときに、
死ぬことへの恐怖はなかったのですか、という質問の答えでした。



私が今まで読んできた本や観てきた映画の登場人物の多くは
戦地に赴くときに
または死を確信する出来事に直面したときに
死ぬことへの恐怖や家族への強い気持ちから
正気を保てないような描写をされていました。



今の時代を生きる私が
もし同じ状況になったとしたら
その登場人物と同じ心境になったのだろうなと
共感する部分もありました。



でも、
昨日お話を伺った木名瀬さん、高橋さんのお二人は
死への恐怖はなかったのかという質問に
海軍に入ろうと思ったときに、もう覚悟していたとおっしゃっていました。



はじめは、
その言葉を咀嚼できずにいました。


社会に反感を抱いたり
生きてきた時代を嘆いたり
自分ならそうしてしまうだろうと思っていたのです。




また、
特攻隊を自分で志願したのか、それとも半強制的だったのか
という質問に対しては
個人の意思というよりか、環境に影響されて希望した、とおっしゃられていました。



当時の教育や考え方が
それをある種“当たり前”とさせていたのでしょうか。




そしてユーザーさんからの質問で
軍歌をどんな気持ちで歌っていたのか、というものがありました。


お二人は、
当時は軍歌しかなかったから軍歌を歌っていたとおっしゃられていました。


また、童謡でもなんでもよかった、
だけどそのとき歌うにふさわしいものが軍歌だったと。



意味を込めて、何かを主張しようとして、ではなくて、
ただ歌があったから歌った、その言葉がとても印象に残っています。






お二人は、戦争という時代を悲観することなく
そして美化することなく
お二人の思い出をお話されるように語ってくださいました。



もっともっといろんなことをお聞きしたかったです。


もしかしたら自分の中で戦争を脚色しすぎているかもしれないと思いました。


もちろんその人それぞれの見方や考え方があるから
何が正しくて何が間違いであるかはわかりません。


ただ、お二人の話を聞いて
少なからず私の中では戦争、特攻隊のイメージが変わりました。




言葉にすることはとても難しいです。


私も今、文章を打ちながら
果たしてこのニュアンスで間違いがないのか
できるだけ読んでくださった方への受け取り方に差が出ないように
書くことに努力しています。






お二人は最後に
「守る」という考えについて教えてくださいました。


国を守ろうと思ったわけではなく、
家族を、友達を守ることがそれに繋がっていったのだと。



今と当時を比べても
その考えに違いはないのかもしれません。






戦争というひとつの歴史。

その時代を生きた人々。

まず、知らなくてはいけないと思いました。





終戦から67年。


時が経つにつれ
風化され、真実とは違う部分が誇張されてきてしまうのかもしれません。


だからこそ私たちは、
当時を知る方の言葉に耳を傾け
これからの糧にしていく必要があるのではないでしょうか。





木名瀬さんは93歳、高橋さんは88歳とご高齢でいらっしゃいました。

お二人がこれからもお元気にご活躍されることを
心よりお祈りしています。




本当に貴重な時間を過ごせた1時間半でした。