「私」を消す法 | なお吉のマジカルミステリー第二章

なお吉のマジカルミステリー第二章

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昔のスマホから!(⊙ө⊙)


ビビるくらいバッテリが一気に減るなww




「私」を消す法


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私を抹消するには
まず私(エゴ)を
認識しなければならない

黒い色を知るには
黒以外が必要だ
黒い紙に黒を落としても
それは見えない
そもそも黒という概念すらない

あなたは自分がいると信じている
黒、つまりエゴのことだよ
それは考えるまでもなく焼き付いていて
大前提として生きている

さあどうやって
黒が黒を抹消できるのだろう

自分が自分を消す
それはおかしい
自分が消えたら「消す人」を立証できない

掃除機が自分を吸う
どうやって?

この世は
己は己を処理できないようになっている
宝石は自らの輝きを知ることはない
それがカタチの世界
形は制限を意味する

あなたはエゴという中に
染まってしまっているから
エゴを消す=無我に到達するにも
できないのだよ

だからエゴを知るには距離が必要だ
エゴという運動場の中で離れるのではなく
運動場自体から離れる必要がある

つまり運動場の外があることを
最初に知らなければならない

水中にいながらどうして
体が濡れていることを知る?
気付いたときにはすでに水中にいて
どうしてそこが
水の中だと知ることができる?

だからね
まず黒じゃないものを見つける
まず水中じゃない場所を見つける
そうしてから
自分が黒であることや
水中にいたことがわかるのだよ



内側への探求
さあはじめよう
本当のあなたを探す旅だ

自分の中を覗き込んでみなさい
肉体でも心でもなく
その奥に感じられるもの

確かに何かがそこにある

よろしいかね?
いまあなたというエゴは
その「何か」を見ている
それを見続けなさい
ずっと見続けてみる

何をしていてもいい
何かをしながら
見続ける方が旅は短くなる

エゴはその「何か」を見た
それは間違いない
確かに見たし
そこには何かがある

覚えておきなさい
それが水の外
そこが運動場の外側だ
初めての発見かな?

あなたは外側に出た
そこが本当の世界だ
ここで逆転劇が起こる

エゴは外側を見てしまった
つまりエゴという宇宙は
区切られたスペースだったということだ
広大な大地で小さく仕切られた柵の中
あなたはそれがすべてだと思っていた
だが外があったのだ

今まであなたは「外側」に世界を求めていた
必死に幸せを求めて
楽しいことを求めて
ああなりたい、こうしたい
そんなことを毎日あくせく考えていた
なぜならば自分の意味がないからだ
退屈は嫌だ
理不尽は嫌だ
このままじゃいけない
何かしなきゃならない
そうしてあなたは外側を散々探し回っていた
だがそれはエゴの柵の中のお話だったのだ
途方もなく広大な大地は
あなたの「内側」に広がっていた

そこでエゴは気付いてしまう
つまり「私とは何だ?」とね
エゴが初めてエゴの外に触れたとき
エゴはエゴ自体を「存在」として認識する

それまで概念すらなかったのだ
黒が黒であることを知らなかったようにね

だが黒は自分が「単なる色」であることに気付く
それはあなたが世界で触れるものと同じ
つまり「私」とは、
あなたではないのだよ

家族と会話する
あなたの目の前には家族がいる
あなたではない人々だから
あなたは会話をする
そう認識していた
だが「あなた」すらも
あなたではなかったのだよ

テーブルに置かれたコップと
同じただの物体
コップをどかせばコップは消える
必要ならば戸棚から出てくる

あなたがあなたという
個別のものだったと理解をする
そうして「私」は消える

掃除機は自らを吸い込むことはできなかった
「自ら」だったからだ
だが掃除機が置かれている空間を
掃除機が悟るとき
掃除機という重さは消える

あなたの世界を支配しているその重さ
それは世界にかかる重圧ではなく
手のひらの上の
ビー玉の重さだったのだよ