2014年5月
どうもです。
この週末は、アドレスの駆動系をリフレッシュしました。
土曜(5/11)の10:00から作業開始。
その前に、Vベルトドライブの荷姿の比較から。
右が日本純正品で、ボール紙で束ねられています。3月の価格5,346円。
左は台湾純正品で、ビニール袋のみ。KN企画の通販価格は3月で3,800円。
この週末は、アドレスの駆動系をリフレッシュしました。
土曜(5/11)の10:00から作業開始。
その前に、Vベルトドライブの荷姿の比較から。
右が日本純正品で、ボール紙で束ねられています。3月の価格5,346円。
左は台湾純正品で、ビニール袋のみ。KN企画の通販価格は3月で3,800円。

今回は、日本純正品を買ってみましたが、中身は同じメーカーのものです。
さて、バラシ始めましょう。


ガスケットが千切れている箇所があるので、ガスケットを全周剥がしていきます。

綺麗に剥がれる訳もなく、ケースに付着したままになった部分は、マイナスドライバーをスクレーパーの様に使って剥がしました。
ドライブ側のプーリーと、ドリブン側プーリー+クラッチアッセンブリーを、サクッと外しました。
ウエイトローラーはやっぱり磨耗していましたが、前回(40,000km時)よりは減っていないように見えます。

ダンパムーバブルドライブプレートは特にどうと言う事はなし。

フェイスムーバブルドリブンにベルトが擦れて僅かな凸が付いていました。

使い古した#1000番の耐水ベーパーで平らにしました。

ドリブン側もバラシていきます。

シートムーバブルドリブンは、ピン,ムーバブルドリブンの頭が当たる部分の磨耗が'14/1月にチェックした時よりも進行している様です。

フェイスムーバブルドリブンには、こってりグリスが残っています。

フェイスフィックスドドリブンの、ピン,ムーバブルドリブンが嵌る穴は磨耗していない様です。

でも、ピンと一緒に付けるスペーサムーバブルドリブンピンは3つのうち1つが結構磨耗してました。

フェイスムーバブルドリブンのグリスを拭き取り、カム穴を見てみると結構磨耗していました。

次回(80,000km時)リフレッシュするなら、フェイスムーバブルドリブンも交換でしょうね。
フェイスムーバブルドリブンに塗りたくるグリスを用意します。
モリブデングリスにエンジンオイルを混ぜて粘度を下げます。

Oリング2箇所を新品に交換しました。

そして新品のピン,ムーバブルドリブンとスペーサムーバブルドリブンピンにグリスを塗りたくってから、フェイスムーバブルドリブンにセットし、カム穴や2本のOリングの間、そして内径側にもたっぷりとグリスを塗りたくり、フェイスフィックスドドリブンと合体。

しかし、位相を合わせようとするとスプリングを強く捻る必要がありました。
どうやら、フェイスムーバブルドリブンとフェイスフィックスドドリブンの位相がズレているからの様です。
仕方ないので、もう一度バラして位相をずらして組み直しました。このとき、シートムーバブルドリブンが奥まで嵌らなくなりました。
ちょっと斜めになってしまったのか?嵌め直すのも大変なので、ハンマーで端面を叩き、むりやり奥まで嵌め込みました。
今度は、クラッチアッセンブリも問題なく取り付けられました。
続いて、ギヤオイルの交換です。
下側のドレンボルトを外し、オイルを排出します。けっこうキラキラしてました。

ドレンボルトを締め、上側の注油孔のボルトを外し、シリンジでエンジンオイルを注入します。
たいたい規定量は90mlだったと思いましたが、100ml入れたところ、注油孔からオイルが流れてきました。
やっぱり90mlで正解みたいですね。
注油孔のボルトを締めて、ギヤオイル交換完了。
さて、組み上げていきます。
新品のダンパムーバブルドリブンをプレートムーバブルドライバに叩いて嵌めこみます。
そして、フェイスムーバブルドライブにウエイトローラーをセットし、プレートムーバブルドライブと組み合わせて、アウトプットシャフトにセット。
次にドリブン側のフェース面を広げて、新品のVベルトを挟み込みます。
この時、Vベルトの回転方向を間違えない様に注意。

そしてドリブン側アッセンブリを後輪軸に差込み、Vベルトをドライブ側に掛けます。
フェイスフィックスドドライブをアウトプットシャフトに差し込みます。
それから、今回はハウジングクラッチも新品にしました。
左が旧品で、右が新品。

旧品にはバランス取りの加工がされていますが、新品にはなし。
内径の使用限度はφ110.5mmに対し旧品は110.2mm。まだ使えましたね。
ちなみに新品は110.0mmでした。ほとんど磨耗しない様ですね。
ハウジングクラッチを組み付け、ナットを75Nmで締め付け。続いてドライブ側のナットを50Nmで締め付け。
新品ガスケットをセットし、駆動系のケースを取り付け。
そして千切れていたフィルタベルトクーリングを新品に替えて、樹脂カバーを取り付け。
最後にキックアームを取り付けて完成。

あー疲れた。