今日は布袋です、歌謡音楽界に爪痕を残すような音楽を考えている、今のところ何も思い付かないが、下手な音楽を考えるより金(キン)でしょう、大体今まで布袋は300曲も作ればオーライと云うところ、本人も創作の欲望を大いに満足させた、尚且つと云うなら、効率の良い思索でと考えている、また音楽を作る事については時代背景もある… 明日に希望の無い退廃の時代、ひとつの光明も夢もなにもない、低刺激不感症時代、テレビは歌わず番組は軽薄で面白くない、やたら下らぬコマーシャルが多くて試聴が疲れる、なにか明るい事はあるかい? 考えても見当たらないなあ、みんな心が死んでいる… 何だろうこの低迷は、やる気のない空気が漂う、そしてもはや何をやっても無駄な様に思えて来る、ただ息をして心臓が動いているだけの屍のような人たちが惰性で存在している、楽しい事は何もない、じゃあそう云う状況にあった歌、失望のブルースとか… ああ、静かにしていると無機質な下らぬ時間が過ぎて行く、人は限られた人生の死を待つだけだ、永劫の地獄の様な退屈、音楽なんかやってられるか!