今日は布袋です、演歌の歴史をたどるとそんなに深くない、昭和の初期古賀政男あたりからだろうか、大人の歌として庶民に愛され今に至る、もっぱら酒に絡んだ色恋だとか、ご当地だとかが支流だ、今まで名曲もあるが、書きやすい分烏合の数がひしめいている、それらはマンネリとか言われ日の目を見ないで惨たらしい… 考えれば随分少ないシナリオで限られたシチュエーションの映画を撮っている、それで布袋は今後の事を考えると憂鬱になる、演歌って続くんやろか… 昭和の時代まだフォークソングが全盛で声の高いものがアジテーターとして大衆の思想とかファッションとかを引っ張っていた頃はもはや過去、今となっては言葉に力のあるフォークシンガーは少なくブームは影をひそめる、ボウフラの鳴き声の様な貧弱な歌詞、なめくじの様な存在感のない人達、輝きはもはやない、時代なのかねえ… みんな疲れて止めちまった、心は干からびた干物になってしまった、残り火が時折苦しく断末の声を上げる、そしてみんな歳を食ってしまった… フォークソングは死んだ…