うちの会社は、公営競技の専門紙

いわゆる、ギャンブルの予想新聞を発行している


ギャンブラーはゲンを担ぐ人が多いので、新聞の上には、毎日必ず暦を載せている


十二支と十干(じゅっかん)


十干は、丙(ひのえ)とか己(つちのと)とかいう、あれである


語尾が「え」と「と」の組み合わせなので、「えと」という言葉が出来たらしい


中国が起源だが、ややこしいし、よく知らないので話は省く



十二支と十干の組み合わせは60通りあるので、毎日の組み合わせは、60日でひと回り


毎年の組み合わせでは、60年でひと回りするので、60才を「還暦」という


他にも、大安とか仏滅とか先勝とか

これは「六曜」といい、占いに使われるので、日本でも馴染み深い


やはり暦と一緒に新聞に載せている


日本の神社が起源だと思っていたが、これも中国のものらしい



こういうのが全て載っているカレンダーがなかなか無くて、暮れに出前を頼み、蕎麦屋さんに頂いている



毎年、干支が描かれている


今年は未年

当然、絵はヒツジの筈である



ところが、どう見てもヤギ(笑)


完全に間違えている



どうしてこうなってしまったのか、推理してみた


①中国とかに、安い値段で発注した挙げ句、何かの手違いで間違えられた

②ヒツジとヤギの区別がつかない奴が、これをヒツジだと思って描いた

③今年はヤギ歳だと信じ込んでいる奴が描いた


いずれにせよ、日本での印刷なら、こんなミスをする筈がない


これは、おそらく外国に作らせたものだろう



調べたら「中国の12支は、日本と全く同じだ」という


考えたら、向こうが起源だから当然である


韓国や台湾も一緒らしい



では、東南アジアはどうだ?



なんと、ベトナムにヤギ歳があった



12支はこうである


子、水牛、寅、猫、辰、巳、午、山羊、申、酉、戌、亥


ウサギがネコに代わり、ヒツジの代わりにヤギ

まさに今年がヤギ歳であった



つまり、おそらくは値段が安いベトナムに印刷を発注


ベトナムの印刷屋は、自国と同じように当然、日本もヤギ歳だろうと信じて疑わず


何のためらいもなく、ヤギの絵を印刷してしまった


「未年」の文字は、読めなかったか、予め日本で書かれたものだろう



出来上がったカレンダーを見た、全国日本蕎麦組合会長はびっくり仰天


しかし、印刷し直す時間も無く、「ええい、これでいってしまえ」と全国の組合員に配布したに違いない


今年の暮れから、ベトナムへの発注は、もうないだろう




しかし、この絵を見てヤギだと気づき、ここまでたどり着いた蕎麦屋の客が、全国にどれだけいるだろうか?


少なくとも、会社でいち早く指摘したのは私である



メエ~探偵になれるかも知れない



なんつって


仕事が溜まっていて、帰りが遅くなった


年末の影響がもう出ているのか、駅のホームはごった返していた


すぐに来るはずの電車に、何かあったらしい

案内板には、10分遅れと出ている



ちょうど、予定より10分遅れて、電車は到着した



クソ混んでいる


一旦乗ったが、思い直した


次の電車が、つかえているはずである


空いている可能性が高い


しかも、次は通勤快速だ


これを逃しても、すぐに追い付くだろう



意を決して、飛び降りた


列の先頭で次を待つ

これなら楽勝で座れるはずである



更に10分後、アナウンスがあった


「次の通勤快速は、本日に限りまして、各駅停車とさせていただきます」



なにっ!?



遅い!!

アナウンスが遅すぎる!


次も各駅だと分かってるなら、さっきのは見送らなかったのである



イラッとしながら、各駅となった元通勤快速を待った



更にアナウンス


「只今、緊急停止ボタンが押されました。」


誰かがホームに転落したらしい


迷惑な酔っ払いが増える時期である




ようやく、各駅となった、元通勤快速がホームに到着した


が、なんと、短い10両編成であった



結局、25分ほど待って、各駅となった元通勤快速に乗り込んだ




さっきのより、クソ混んでいた…



予定していたエキストラが無くなって、昼間ポッカリ時間が空いた


書類選考がある案件は、まず受からないのは何故だろう?


年のせいか、顔のせいか、チビのせいか、ヘアレスウスハーのせいか?



きっと、どれかだろう


いや、全部かも知れない



じゃあ、何か食べに行こう、と言う女房殿にお応えして「華屋与兵衛」に行くことになった


ひとりで行くと自腹だが、一緒なら払ってもらえるので、渡りに船である



海鮮丼に、天ぷらとミニざる蕎麦が付いた豪華ランチにしたかったが、こちらはもう終わりだという


とんかつが食べたいから、あんたはカキフライ定食にしなさい、と女房殿に言われた


シェアしたいらしい


2人ともフライもんなら、ここじゃなくてもよかったんじゃないの?と思ったが、ここは素直に従った



「ちょうだい」と4つのカキフライのうち1コを取った

「はいっ」と代わりにロースかつをひと切れくれた



おいおいっ!と


カキフライの4分の1取って、ロースかつひと切れはないだろ?と


「じゃあいいよ」と渋々、もうひと切れくれた



カキフライのほうが旨かった



女房殿と別れて、駅に向かう


夜は、日本橋浜町の明治座に「浜町寄席」を観に行く



まだ時間があるので、久しぶりに駅前のパチンコ屋に寄った


1円パチンコで、ペロリと3千円取られた



相変わらず、客は1パチのコーナーにしか居ない


もうすぐ潰れるだろう、と何年も前から思っているのだが、いまだに保っている


不思議だ


みんな行かなきゃいいのだ



日比谷線の人形町から甘酒横丁を通って明治座へ


この辺りは初めて歩くが、いろんな店が並んでいて、楽しそうだ


最近は、23区のはずれをみんな下町と呼ぶが、この辺りが本家本元の下町である



明治座は初めてだが、落語には似合わない、何だか敷居が高そうな立派な劇場であった



豪華な顔付けで、大満足であったが、チケット代4500円は落語の値段ではない


川口の勤労福祉センターで2400円で買えたのだが、定価では来ないだろう


パチンコで3千円取られてるくせに、何言ってやがんでぇ、と言われそうだが、それはそれ、これはこれである




12月8日

明治座「浜町寄席」


柳家小かじ
「たらちね」

柳家家緑
「明烏」

柳家三三
「二番煎じ」

仲入り

春風亭一之輔
「笠碁」

柳家喬太郎
「井戸の茶碗」



ああ、笑た笑た