その後、1830年にはベルギーが独立戦争を起こし、1839年に独立を承認
すでに海上覇権はイギリスの時代となり、オランダは取り残されていく
第一次世界大戦では、オランダは中立の立場をとった
にもかかわらず、第二次世界大戦ではドイツに攻められ、国王はイギリスに亡命
相当アタマにきたのだろう
1941年、中立を破棄
日本に宣戦布告
日本はいち早くオランダの植民地を奪う
そのころの日本は、まだ勢いがあった
結局、オランダに平和が戻るのはドイツの降伏後のことである
その後、インドネシアが独立戦争を起こすが、オランダには、もう制圧する余力は残っていなかった
そのへんのいきさつで、今でも対日感情はあまり良くないらしい
それでも去年は、江戸時代から続く対日貿易400年記念だったそうで、交流イベントが盛大に行われたようだ
全然知らなかったけど…
インドネシアは、現在でもそのころの謝罪を要求しているが、オランダは知らんぷりだそうである
さてさて、やっぱり歴史的に、激動の国であったことは間違いなかった
次は地理や産業ね
オランダの国土は、ライン川下流の低湿地帯
大半はボルダーと呼ばれる干拓地だ
標高は低く4分の1は海面下
最高地点でもファールス山の322.5m
気候は高緯度だが温暖
特に雨期は無く、雨は1年を通じて平均的に降り、過ごしやすいようだ
ただ、北部は北海からの風が強い
そこで風車が盛んに利用された
経済は、開放経済政策で国際貿易中心
一番は金融、流通が中心のサービス産業で全GDPの3分の1を占める
日記1の勝手なイメージでは「大した産業が無く、酪農中心?」などと書いてしまった
世界中を股にかけた、昔からの海上貿易国家であることをすっかり忘れていたのであった
天然ガスも輸出
世界第9位の産出国で、世界中でエネルギー資源を開発している
製造業では、日本でもおなじみのユニリーバ、ハイネケン、電化製品のフィリップスなど
イメージのチューリップや乳製品は、GDP全体の僅か数%であった
国民性としては、とにかく寛容で、倫理観より利潤が優先の合理主義
先に書いた、宗教がカトリックではなく、プロテスタントのカルヴァン派が多いことが影響している
具体的には、大麻が特定の店での購入のみ合法、安楽死も認められている
さらに、性行為も同意があれば12才以上なら合法
国が管理する場所での売春も合法である
徹底管理により、性感染症率が飛躍的に低下
さらに、従事する女性も税金できちんと保護
いい事か悪い事か、という道徳論より、それによるプラス面のほうをより重視するお国柄なのである
さて、これを書くきっかけになった疑問である、ダッチ○○という差別語だが
ダッチワイフについては、こういう寛容な国だから女性も寛容だろうという揶揄を込めて「オランダ人の妻」などと付けたのか?
あるいは
あの手の人形は極めて質が悪かったらしく、「オランダ人の妻は質が悪い」という悪口なのか、はっきりとは分からない
ダッチロールについても、よく分からなかった
上がり下がりが激しいオランダの歴史を皮肉って、操縦不能な飛行機の状態を表現したのだろうか
ダッチアカウント(割り勘)は、合理的で商売上手なオランダ人を表した言葉に違いない
いずれも、かつて敵対していたイギリス人が言い出した悪口である可能性が高いようだ
ちなみに、「ダッチワイフ」はあまりに差別的な表現であるとして、最近ではあの手の人形は「Sex Doll」と呼ぶのが一般的らしい
6月のワールドカップの対戦国、オランダ
日本は、きっちり合理的な攻撃にキリキリ舞いするのだろうか
「ジャパニーズロール」にならないといいが…