テレビを見て久しぶりに泣いた。

その番組は、
血のつながらない子供をひきとって育てている「里親」とその家族のドキュメンタリー。

子供が授からなかった夫婦は、ワケあって親と暮らせない3人の子供を引き取って育てている。
食事中も笑いの絶えない、あったかくて素敵なファミリー。
特に小学生の長女は、お母さんやお父さんにべったり。
ところが、ある日、その長女が取材班を部屋に呼ぶ。「宝物をみせてあげる」。
それは、、、産みの母親の唯一のしるし、母子手帳に押されている「指紋」だった。
「いつか本当のお母さんを探してみたい」と語る長女。
そんな気持ちを持ってるなんて、育ての母は知らなかった。
「ショックだけど仕方ない。だって、わたし、産んでないんだもんね。。。」

ある晩、お母さんは寝る前、子供たちに絵本を読んであげていた。
「2人のお母さん」というタイトル。
あなたには、産みの母と育ての母、2人のお母さんがいる。一人は遠くから見守り、一人はすぐそばで世話をやく。形は違えど、2人ともあなたを愛している、、、という内容。

すると、末っ子の男の子が突然、「ママ、ベットに寝て!」。
横になったお母さんの洋服の下に少年はもぐりこみ、お腹の中に入った。
「うー産まれるよ~」
。。。出産の様子を再現してるのだ。
「おぎゃーおぎゃー」
子供は、股の間から顔を出した。

ボク、ママのお腹から産まれたよ。

そんな少年の姿と、お母さんの輝くような笑顔に、涙。。。

「産みたかった人と、産まれたかった人」
そんなナレーションが入っていたと思う。

血のつながりって何だろう、家族って何だろう。
母親って、、、子育てって、、、
書き尽くせぬいろんな思いが巡りました。

しかし、子供は本当にいい子たちばかりで、
ご夫婦の愛情深い子育ての仕方に、頭が下がりました。