今日は6月24日、洗礼者聖ヨハネの誕生の祝日です。
新約聖書 ルカの福音書第一章五七節
さて、月が満ちて、エリサベトは男の子を産んだ。 近所の人々や親類は、
主がエリサベトを大いに慈しまれたと聞いて喜び合った。 八日目に、
その子に割礼を施すために来た人々は、 父の名を取ってザカリアと名付け
ようとした。 ところが、母は、「いいえ、名はヨハネとしなければなりません」
と言った。 しかし人々は、「あなたの親類には、そういう名の付いた人はだれも
いない」と言い、 父親に、「この子に何と名を付けたいか」と手振りで尋ねた。
父親は字を書く板を出させて、 「この子の名はヨハネ」と書いたので、
人々は皆驚いた。 すると、たちまちザカリアは口が開き、舌がほどけ、
神を賛美し始めた。 近所の人々は皆恐れを感じた。 そして、このことすべてが、
ユダヤの山里中で話題になった。 聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、
この子はどんな人になるのだろうか」と言った。この子には主の力が及んでいた
のである。幼子は身も心も健やかに育ち、イスラエルの人々の前に現れるまで荒れ野にいた。
聖ヨハネはフィレンツェの守護聖人でもあり、ルネサンス期のフィレンツェで活躍した
巨匠ヴェロッキョの作品に「イエスの洗礼」があります。
ヴェロッキョの工房には後に有名になる多くの人材がいて、ボッティチェリやレオナルド
(ダ・ビンチ)も在籍していました。この作品での左側の天使が若き日のレオナルドの
手になるものとされています。