巻・雑誌 番号 発行年月 タイトル
A 5 18 202012 ぞうとおじさん◎
E 3   197308 スモールライト
コマ 判定 吹き出しなど
A 175 2   よっ、しばらく見ないうちに、大きくなったなあ。
E 92 2 よっ、しばらく見ないうちに大きくなったなあ。
A 175 3   おじさん、おみやげ、おみやげ。
E 92 3 おじさん、おみやげおみやげ!!
A 175 4   おじさんが、ふしぎな話をしてくれるそうだから。
E 92 4 おじさんがふしぎな話をしてくれるそうだから。
A 175 5   それでさ、そのハナ夫っていうぞうは、
E 92 5 それでさ、そのハナ夫っていうゾウは、
A 175 6   ぼくもハナ夫が大好きでさ、
E 92 6 ぼくもハナ夫が大すきでさ。
A 175 6 変更* きみはぞうが大好きだったもんな。
E 92 6   きみはゾウ気ちがいだったもんな。
A 175 7   まもなく、戦争がはげしくなって、
E 92 7 間もなくせんそうがはげしくなって。
A 175 7   東京は、空襲を受けて、ばくだんの雨だ。
E 92 7 東京は、空しゅうを受けてばくだんの雨だ。
A 175 7   もう動物園どころじゃない。
E 92 7 もう動物園どこじゃない。
A 175 7   ぼくは、家族といっしょにそかいした。
E 92 7 ぼくは家族といっしょにそかいした。
A 176 1   空襲をのがれて、いなかへ行くことだ。
E 93 1 空しゅうをのがれていなかへ行くことだ。
A 176 2   東京は、焼け野原になったという。
E 93 2 東京はやけ野原になったという。
A 176 2   ぼくは、ハナ夫のことが気がかりだった。
E 93 2 ぼくはハナ夫のことが気がかりだった。
A 176 3   やがて、戦争が終わった。
E 93 3 やがてせんそうが終わった。
A 176 4   まっさきに動物園にかけつけた。
E 93 4 まっさきに動物園にかけつけた。
A 176 5   いたのは、やぎとかぶたばかり。
E 93 5 いたのはやぎとかブタばかり。
A 176 6   ぼくは、ハナ夫のことを聞いてみた。
E 93 6 ぼくはハナ夫のことを聞いてみた。
A 176 7   ころされた?
E 93 7 ころされた
A 176 8   ぼくは、泣きながら家へ帰った。
E 93 8 ぼくはなきながら家へ帰った。
A 176 8   その晩も泣きあかした……。
E 93 8 そのばんもなきあかした……。
A 177 1   だ、だれが、そんなひどいことを!
E 94 1 だ、だれが、そんなひどい事を!!
A 177 2   しかたないとは、何ですか!
E 94 2 しかたないとはなんですか!!
A 177 3   あんなおとなしい動物を!
E 94 3 あんなおとなしい動物を!!
A 177 6   たすけよう!
E 94 6 ●* 助けよう
A 177 6   ぼくも、そう思ったところだ!
E 94 6 ●* ぼくもそう思ったとこだ
A 177 7   机のひき出しの「タイムマシン」で、
E 94 7 つくえのひきだしのタイム・マシンで、
E 95 4 削除 およそ30年むかしの動物園
A 178 4   ライオンや、とらや、ひょうもいない。
E 95 4 ライオンやトラやヒョウもいない。
A 178 4   ハナ夫は、まだぶじかな。
E 95 4 ハナ夫はまだぶじかな。
A 179 2   いやにごつごつとほねばって………。
E 96 2 いやにゴツゴツとほねばって………。
A 179 7   おなかすいたか? よしよし、今、らくにしてやるぞ。
E 96 7 おなかすいたか? よしよし、今、楽にしてやるぞ。
A 180 2   けち!
E 97 2 ●* ケチ!!
A 180 2   な、なんだ、きみたち。
E 97 2 な、なんだきみたち。
A 180 3   さあ、たっぷり食べろ。
E 97 3 さあたっぷり食べろ。
A 180 3   わっ、やめろ!
E 97 3 ワッ、やめろ!
A 180 4   そ、それはどくのえさだぞ!
E 97 4 そ、それはドクのえさだぞ!!
A 180 6   それにしても、ひどいじゃないの!
E 97 6 ●* それにしてもひどいじゃないの
A 180 6   なんで、どくなんか、食べさせるの?
E 97 6 なんでドクなんか食べさせるの!?
A 180 7   命令がでたんだよ。
E 97 7 めいれいが出たんだよ。
A 180 7 変更* ばくだんが落ちて、
E 97 7   空しゅうのドサクサに
A 180 7   動物たちが町へあばれだしたら、
E 97 7 動物たちが町へあばれ出したら
A 180 8   子どもみたいに、かわいがってきたのに。
E 97 8 子どもみたいにかわいがってきたのに。
A 181 2   園長さん! 
E 98 2 園長さん!! 
A 181 2   たびたびのめいれいにもかかわらず、
E 98 2 たびたびのめいれいにもかかわらず
A 181 2   まだぞうを生かしてるですと。
E 98 2 まだゾウを生かしてるですと!?
A 181 3   今、日本は、たいへんなときなのだ。
E 98 3 今、日本はたいへんなときなのだ。
A 181 3   毎日、おおぜいのへいたいたちが、
E 98 3 毎日多ぜいのへいたいたちが、
A 181 3   がんばっているのですぞ。
E 98 3 がんばっているのですぞ!! 
A 181 3   動物の命など問題ではない。
E 98 3 動物の命など問題ではない!!
A 181 5   ハナ夫には、注射器のはりも通らないのです。
E 98 5 ハナ夫には、注しゃきのハリも通らないのです。
A 181 6   きょうどく入りのじゃがいもを
E 98 6 きょうドク入りのじゃがいもを
A 181 8   もう、がまんならん!
E 98 8 もうがまんならん!!
A 181 9   おれがかたづける!
E 98 9 おれがかたづける!!
A 182 2   じゃますると、ただではおかんぞ!
E 99 2 じゃますると、ただではおかんぞ!!
A 182 3   そうかっかしないで、相談しましょうよ。
E 99 3 そうカッカしないで、そうだんしましょうよ。
A 182 4   園長、気をつけなさい。たぬきがおりをでてる。
E 99 4 園長、気をつけなさい。タヌキがおりを出てる。
A 182 5   ぼくらがいうのはね、何もぞうをころさなくても、
E 99 5 ぼくらがいうのはね。何もゾウをころさなくても、
A 182 6   ふるさとのインドへ送り返すとか。
E 99 6 ふるさとのインドへ送りかえすとか。
A 182 7   戦争ならだいじょうぶ。もうすぐ終わります。
E 99 7 せんそうなら大じょうぶ、もうすぐ終わります。
A 182 8   な、何をいうか。
E 99 8 な、何を言うかっ。
A 182 9   きさまたち、てきのスパイだな。
E 99 9 きさまたち、てきのスパイだなっ。
A 183 3   どうしてにげてったんだろ?
E 100 3 どうして、にげてったんだろ?
A 183 4   ああっ、あれは?
E 100 4 あーっ、あれは!?
A 183 6   てきの飛行機が、ばくだんを落としにきたんだ。
E 100 6 てきのひ行きが、ばくだんを落としに来たんだ。
A 184 2   ぞうのおりのほうに、ばくだんが落ちたんだ。
E 101 2 ゾウのおりのほうにばくだんがおちたんだ。
A 184 5   ぜったいに、おまえをころさせたりしないからな。
E 101 5 ぜったいにおまえをころさせたりしないからな。
A 184 6   どこか、遠い山おくへつれて行くよ。
E 101 6 どこか遠い山おくへつれて行くよ。
A 184 7   ぞうがいないぞ。
E 101 7 ゾウがいないぞっ。
A 185 1 挿入* ばくだんにやられたんじゃないか!
A 185 1 挿入* 死体がないんだ。
P 185 1 挿入  
A 185 2 挿入 ハナ夫かくれろ! さがしにくるぞ。
P 185 2 挿入  
A 185 3 挿入 さっさと、ころせばよかったのだ!
P 185 3 挿入  
A 185 4 挿入 集まるだけの人手をかき集めろ。
P 185 4 挿入  
A 185 5 変更* すべての出入口をしめろ。
E 102 1   みんなをよべっ。
A 185 5 変更* すみから、すみまでさがすんだ。
E 102 1   大いそぎでさがせ!!
A 185 5   さがしだしてうちころせ!
E 102 1 さがし出してうちころせ!!
A 185 5 変更* ダ ダ ダ
E 102 1   ドドドドド
A 185 6   ぞうをつれてにげるなんて、
E 102 2 ゾウをつれてにげるなんて、
A 185 7   インドへ送り返してやろうよ。
E 102 3 インドへ送りかえしてやろうよ。
A 186 1   これ「スモールライト」。
E 102 5 これ、スモールライト。
A 186 3   これ、「ゆうびんロケット」。
E 102 7 これゆうびんロケット。
A 186 5   あて名は、インドでいい?
E 102 9 あて名はインドでいい?
A 186 5   インドのジャングルとかいといて。
E 102 9 インドのジャングルと書いといて。
A 187 6   元気で行けよう。
E 103 1 元気で行けよー。
A 187 7 挿入 文字なしコマ
P 187 7 挿入  
A 187 8 挿入 文字なしコマ
P 187 8 挿入  
A 187 1   もう、安心ですよ。
E 103 2 もう安心ですよ。
A 187 2 変更* き、きみたちはいったい……。
E 103 3   き、きみたち、いったい何者だっ。
A 187 5   いつまでたっても、ふしぎな話にならんじゃないか。
E 104 2 いつまでたってもふしぎな話にならんじゃないか。
A 187 6   なにしろ、かってのわからないインドの山おくだろ。
E 104 3 なにしろかってのわからないインドの山おくだろ。
A 187 6   食べ物の用意なんかも、ろくにしていないし。
E 104 3 食べ物の用意なんかもろくにしていないし。
A 187 7   とうとう、歩けなくなって。
E 104 4 とうとう歩けなくなって。
A 188 1 挿入* 生まれてからのできごとを思いだすという……。
P 188 1 挿入  
A 188 2 挿入* 両親の顔…。
A 188 2 挿入* そかいしてたいなかの家。
A 188 2 挿入* のぼって遊んだかきの木。
P 188 2 挿入  
A 188 3 挿入 ……………………。
P 188 3 挿入  
A 188 4 変更* そして、うかんできたんだ。
E 104 5   もうだめだと思ったとき。
A 188 4 変更* ハナ夫の顔が! 
E 104 5   まぼろしのようにハナ夫の顔がうかんできたんだ。
A 188 4 変更* ハナ夫はしずかに歩みよってきた。
E 104 5   まぼろしのようにハナ夫の顔がうかんできたんだ。
A 188 5   「ハナ夫」とよんでみた。なつかしそうに、
E 104 6 「ハナ夫」とよんでみた。なつかしそうに(●)
A 188 6   ハナ夫の背にゆられてたような気もするんだが、
E 105 1 ハナ夫のせにゆられてたような気もするんだが、
A 188 6   気がついた時は、
E 105 1 気がついた時は
A 188 6   ぼくは救われたんだ。
E 105 1 ぼくはすくわれたんだ。
A 189 1 挿入 文字なしコマ
P 189 1 挿入  
A 189 2 挿入* ううん………。
A 189 2 挿入* たしかにふしぎな話だがね………。
P 189 2 挿入  
A 189 3   そりゃゆめだよ。
E 105 2 そりゃ、ゆめだよ。
A 189 5   今でも、元気でいるんだ。
E 105 4 今でも元気でいるんだ。
A 189 6   わあい、よかったよかった。
E 105 5 ワーイ、よかった、よかった。