ラッコ

ラッコ[★★★]

  湖面にザンダクロスが仰向けに浮かぶと、まるで大きな「ラッコ」のように見えた。

[L03042・C07038108509]

ラッコ:食肉目イタチ科カワウソ亜科の哺乳類である。かっては、北太平洋の沿岸に広く分布していたが、毛皮用に乱獲され、現在ではカリフォルニアからアレウト列島付近でようやく繁殖し始めている程度である。

 

体長は100120cm、尾長は2537cm、体重は雄で2245kg、雌で1532kgである。体は大きくがんじょうで、首、四肢、尾は短い。頭は丸く、耳介は小さくほとんど毛に隠れ、目も小さい。吻に触毛が発達する。

 

前足は小さく、指も短いが、左右の前足で物を巧みにつかむ。後足は平たく大きくひれ状に発達し、第1指よりも第5指の方が長い。皮下には特別厚い脂肪層はない。体毛は厚く密で水をよくはじき、赤褐色から暗褐色、ほとんど黒色までであり、頭部、のど、胸は灰色または黄白色である。

 

 海上生活によく適応し、ほとんど陸に上がらず、あお向けに海面に浮かび生活する。集団で生活し、一般に昼行性で、海中に20mほど、ときには100m近く潜り、ウニ、アワビなどの貝類、カニ、不活発なイカや魚などをとらえる。

 

海面に浮かんで獲物を食べるが、殻の固いものは、海底で拾った石を胸に置き、それに打ち付けて殻を割り、身を食べる。夜はコンブなどを体に巻き付けて流されるのを防いで眠っている。

 

 毛布は最高級品のため乱獲され、1758年に発見されて以来およそ150年間にほぼ絶滅状態となり、1911年に国際条約で保護された。

 

アイヌ語のrakkoがその語源である。

 

ラビリンス

ラビリンス[★★★]

 ドラえもんは取調室で、取調官からブリキン島のホテルの地下にある「大迷宮(ラビリンス)」の謎を白状するように厳しく尋問されている。

[L05279C13085109212]

迷宮: ギリシア神話によると、クレタ王ミノスの妻パシファエと雄牛との間に生まれた牛頭人身の怪物ミノタウロスは、クノッソス宮殿にダイダロスが造った迷宮(ラビリンス)に閉じ込められていた。

 

アテナイの王子テセウスが、クレタ王女アリアドネの手渡した糸の導きでミノタウロスを倒して、迷宮から帰還することができた。

 

これによって迷宮をあらわす文様は、苦難の旅、死からのよみがえりの象徴となったのである。今日の迷路パズルの起源でもある。

 

ラフレシア

ラフレジア[★★★]

 ジャイ子の『愛フォルテシモ』は落選したけれども、「ラフレジアの編集長」から「素晴らしい才能のひらめき」がある作品と絶賛された。

[S13607A37187068508]

「ラフレジア」は「ラフレシア」のパロディ版である。

ラフレシア:世界最大の花を開くラフレシア科の多年生の寄生植物である。ラフレシアの栄養体は糸状細胞列がブドウ科シッソス属植物の茎中を走り、花だけが寄生体外に現れるものである。

 

褐色で白斑のある5弁の花被が十分に広がると、花全体は扁球形で、直径1.5mに達し、世界最大の花である。五枚の多肉な花弁は赤橙色で、黄色のいぼが並び、悪臭を放つと報告されている。

 

1818年にスマトラを探検したイギリス人の植民地総督官ラッフルズによって雄花が発見された。学名はこのラッフルズの名前に因むものであると言われている。