マンドレイク

マンドラ [★★★]

 魔法の世界のテレビのコマーシャルによれば、千年の伝統を受け継ぐ魔女の秘薬はイモリの心臓、カの目玉、カエルのイボとヘビのヘソ、「マンドラの根など」から作られている。

[L02255C05039108310]

「マンドラ」は「マンドレイク」のパロディ版である。

マンドレイク欧州から中国にかけて自生する植物であり、根には神経毒が含まれている。

 

マンドレイクの根は人間の形をしており、引き抜くと世にも恐ろしい悲鳴を上げて、その悲鳴を聞いた人間は直ちに死ぬという伝説に彩られている。

 

万年雪(フィルン)

万年雪[]

 のび太のパパは夢の中で、「万年雪」の山でいつもスキーができますという、テレビのコマーシャルを見ていた。

[L05199・C13005109209]

万年雪:夏の融雪期に溶けきらずに残る越年性の氷雪の広がりを指す。山地では雪渓や雪田をつくるので、現在では「越年性(多年性)雪渓」と呼ばれることが多い。実際には1年でできるのに、それを「万年雪」と呼ぶのは適切でないという理由によるものである。

 

万年雪をつくる雪は、気温の高い昼間にとけ、気温の下がる夜間に再び凍結することを繰り返すうちに氷化し、密度を増大させる。そして、性質が変化して次第に粒状構造の氷塊になる。

 

こうした雪は、雪の結晶と結晶の間にある空隙がつながっていて完全な氷になっておらず、雪と氷の中間的な性質をもっていてフィルンと呼ばれる。

 

マンハイム

マンハイム[★★]

 両親がなくなった後、お城の持ち主になったロッテは、この城から80キロ西にある「マンハイム」に今住んでいる。

[S20161A12167097606]

マンハイム:ドイツ南西部に位置するバーデン・ヴュルテンベルク州の都市である。ネッカー川がライン川に合流する地点に位置し、1606年選帝侯フリードリヒ4世により計画的な都市建設がなされ、市街は136の長方形に区切られた。

 

 伝統のある文化都市で、特に18世紀にはドイツの演劇、音楽の中心となった。さらに、1834年にはライン河港が建設され、それ以後経済的に発展し、20世紀初頭には工業化が進んだ都市となっている。

 

ミイラ(木乃伊)

ミイラ[★★]

 砂漠で熱中症にやられたのび太を背負ったジャイアンも、限界に達し、「気のせいか足のほうからもうミイラになりかけてるような…」とつぶやき出した。

[L04491C11107109101]

ミイラ(木乃伊)人間または動物の死体が永く原形に近い形で、自然的、あるいは人工的に防腐処置を施して乾燥、保存された死体である。ミイラはは来世において霊魂の宿るべき肉体が必要であるとする信仰に基づくもので、この信仰はエジプト、インカ、オセアニアなどに共通に認められるものである。

 

ミイラは皮膚、筋肉を始め内臓、骨などが乾燥し、委縮した状態で保存される。皮膚は革皮様化して硬く、強く委縮し、黒色、黒褐色、褐色などになるが、頭髪はしっかりと残る。人体の水分が50%以下になると細菌が繁殖せず、腐敗が進行しないのでミイラ化すると言われている。 

 

ミイラの製作では、普通脳髄と胃腸を除き、心臓と腎臓はそのままで、体腔に樹脂、おが屑などを詰めた。体全体を天然炭酸ソーダでおおって乾燥させ、洗浄、塗油ののち鼻など突出した部分の保存に特別の注意を払いつつ亜麻布でおおって完成したと言われている。

 

ミイラという語は、ミイラを作る際に用いる「没薬」の意のポルトガル語mirraや、オランダ語のmirreに由来していると言われている。また、ミイラは漢字で「木乃伊」と書き、これはいわゆる木乃伊を意味するオランダ語mummieの中国の音写とされているが、疑問視されている。