人魂

人魂[★★]

 ひみつ道具の『ゾクゾク線香』で怖くなったのび太は、警官の懐中電灯を「人魂」と見間違って「わっ」と大騒ぎした。

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人魂[★★]

 お岩さんが「人魂」に火打ち石で、火を付けようとしていたら、スネ夫の弟から火遊びしてる、おまわりさんにいってやると言われてしまった。

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人魂:霊魂が身体から遊離して起きる怪火現象である。夜間に空中を浮遊する青白い火の玉は死人のからだから離れた魂であると解釈されてきた。

 

人魂は死の前後に、夕方から朝方にかけて出現することが多い。しかし、死後かなりの期間を経たものが出現する場合、世の中に未練を残して死亡した例が多いとみなされている。

 

人魂の形は円形または楕円形であり、人魂の色は青白、赤、黄であり、人魂の出現状態はふわふわと飛んだり、ボーッと出たりして一様ではないと言われている。

 

ひなまつり(雛祭)

おひな祭り[★★]

 のび太がしずちゃんの家に遊びに行くと、「わるいけどおひなまつりのしたくで、いそがしいの」と断られた。のび太が「てつだってあげる」と申し出ると、「いいわよ、あとで、なおすのがたいへんだから」と二度もだめ押しをされてしまった。

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ひなまつり(雛祭):33日である三月節供の行事である。女児のある家で雛壇を設けて雛人形を飾り、菱餅、白酒、桃の花などを供える祭りである。

 

江戸時代には五節供のひとつに加えられるに及んで、次第に華やかな行事になってきた。上流社会はもちろん、地方や民間にも次第に浸透していった。

 

雛人形は現在ではもっぱら観賞用の玩具として扱われているが、古くはそれで身をなでて穢を移しはらい去ろうとした呪具としての性格を強く持つものであった。

 

次第に精巧な物が工夫されると、保存されて玩具として扱えるようになり、内裏雛を中心に三人官女や五人囃子などが加えられていった。

 

ピノッキオ

ピノッキオ[★★★]

 のび太としずちゃんはひみつ道具の『絵本入りこみぐつ』を履いて、絵本『ピノッキオ』の中へ「スポ」と入っている。

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ピノキオ:イタリアの作家コローディ(1826-90)の代表作『ピノキオの冒険』の主人公であり、1883年に公刊された童話である。

 

ピノキオは貧しいジェッペットじいさんが木切れからつくり上げた操り人形でした。ピノキオは人間の子どもと同じように話したり動いたり、その上、たいへん悪戯好きのわんぱくもので、ジェッペットじいさんに苦労ばかりかけていました。

 

内心はよい子になろうと思っていましたが、遊びの誘惑に負けて、ある日ついに長い冒険の旅に出てしまいました。そして旅の途中でさまざまな事件に巻き込まれ、幾度も危険な目に遭遇しました。

 

しかしながら、瑠璃色の神の美しい仙女ファータが、あたかも母親のように、また運命の女神のように、いつでもどこでも彼をやさしく見守ってくれました。

 

旅路の果てに、身体の弱ったジェッペットじいさんに再会したピノキオは、過去の行いを悔いて、じいさんのために必死に働きました。そしてその親孝行の報いとして、ある朝目覚めてみると、操り人形のピノキオは、人間の子どもに生まれ変わっていました。