ビー玉
ビー玉[★★]
地球との戦争を覚悟したハルバルが円盤に乗り組む前、落ちていた「ビー玉」に気がついた。ハルカ星ではガラスができないので、地球のダイヤより値うちがあると言い出した。のび太は機転を効かして、「地球とハルカ星の友情のしるしとしてビー玉をおくりたいと思ってよんだのです」とハルバルに伝えている。
[S08257・A17145・047804]
ビー玉[★★]
ドラえもんが竹竿で天をつくと、しずちゃんの「ビー玉」やおはじきが落ちてきた。与作にはこの世のものとは思えない美しい宝石に見えた。
[S12443・A36186・048211]
ビー玉[★★]
のび太は念力で袋の中に入っているものを当てる練習をしていた。左右の袋の中身は石と「ビー玉」である。
[S09158・D02121・027712]
ビー玉[★★]
ジャイアンがスネ夫から取り上げた「ビー玉」と「めんこ」を、のび太はもらった。
[S06283・E17030・057610]
ビー玉:指でつまめる程度の大きさのガラス玉であり、またそれを用いた子どもの遊びである。「ビー」はポルトガル語のガラスを意味する「ビードロ」の略である。
ガラスが普及するのは明治期に入ってからで、ラムネのびんに入っているガラス玉がまず利用され、「ラムネ玉」と呼ばれたが、やがて玩具としてつくられるようになり、ビー玉の名が起こった。一般にはビー玉を転がすか、落下させるか、投げるかし、穴に入れたり、相手のビー玉に当てたりして遊ぶ玩具である。
江戸時代には穴一に類する遊びが子どもの間でも盛んで、投げるものは銭のほか、木の実、貝、石、粘土を焼いた泥玉などであった。ビー玉はこれを受け継いだものである。
火打ち石
火打ち石[★★]
のび太のパパがタバコを吸おうとしたら「キセル」が出てきて、次に「ライター」の代わりに「火打ち石」が出てきた。
[S01379・A01079・037007]
ひうちいし(火打石):発火具のひとつであり、火を打ち出すのに用いる石をいう。硬くて均質、割れ口が鋭い稜をもつ石が適しており、フリントなどとくにケイ酸分に富む石を用いられた。
火打石の産出は、近世では京都鞍馬山や美濃養老ノ滝の産ものが著名で、鞍馬山のものには、「ふごおろし」という独特の販売法があった。
古くは打ち合わせて用いたが、その後、火打金とか火打鎌などという手ごろな大きさの木片に鋼鉄片をはめ込んだものに打ち付けて発火させるようになった。
発火させた火は火口(ほくち)に移し、さらに火口から付木を用いて灯火やたき火に移した。火口は朽木などの炭を粉末にしたものが使われたが、近世にはツバナやパンヤに煙硝を加え、色をつけたものが商品化された。付木は、はじめは竹くずや木くずが使われたが、近世では杉やヒノキの柾目の薄片の一端に硫黄をぬったものが商品化された。
縁起をかつぐ花柳界、芸能界などでは家を出る際に「きりび」と言って、火打石による浄化を打ちかける風習が最近まで行われていた。