パンジー(サンシキスミレ)
パンジー[★]
ドラえもんはジャイ子の描きためた原稿を、ひみつ道具である『刷り込み製本機』を使って、「少女雑誌」である『コミック少女』、『パンジー』、『ルンルン』に「ポコ ポコ」と刷り込んで製本にした。
[S19524・A29184・078211]
パンジー:スミレ科の一年草であり、和名はサンシキスミレ(三色スミレ)である。原種である英語名wild pansyが、ひとつの花に紫、黄、白、あるいは紫、黄、青の3色をあわせもつことに由来している。
ヨーロッパにおいては19世紀末までに、現在栽培されている品種の基礎的品種がほとんど完成されていて、この間に近縁種が交配されて、完全な人工雑種起源の合成種となって発達をしたものである。
草丈は10~15cmで、葉は楕円形で鋸歯があり、葉柄は長く、羽状の大きな托葉があり、よく分枝して茂る植物である。パンジーは早春から初夏までの長期間、葉腋に径2~10cmの色とりどりの花を平開状に咲かせる一年草である。
日本へは江戸時代末に、オランダの船によって渡来したと言われ、その色から『三色菫』と呼ばれるようになり、さらに英語のpansyに基づくパンジーが一般的な呼び名となった。
Pansyは「思い」の意のフランス語penseeにさかのぼると言われている。花が人の顔に似ているため、人を思うからきた名称であると言われている。
パンタロン
パンタロン[★★]
のび太とドラえもんは寒くなってかわいそうだから、ミニの代わりに温かい「パンタロン」の流行を考えていた。
[S02594・A06024・067412]
パンタロン:長いズボンのことである。語源は16世紀のコメディー・イタリアンの道化役者パンタローネが、裾の開いたズボンをはいていたところから、これにパンタロンの名称が充てられた。
パンタロンが表着として婦人服に登場するのは20世紀のスポーツ服になるが、その後スカートと並ぶ下半身衣を意味する「ボトムズ」として多様にデザインされてきた。
日本ではとくに、1960年末にサンローランが発表したパンタロン・スーツからこの語が定着し、婦人用のズボン、特に裾の広がったものに対して用いられるようになった。
パンの木
パンの木[★★]
ドラえもんはのび太を催眠状態にし、パンの匂いで、パンをぶら下げたヤシの木まで誘導した。のび太が木から取って、「パク パク ガツ ガツ ムシャ」と食べると、パンみたいな味がした。のび太は、これがうわさの「パンの木」であるとひとり合点していた。
[S02409・A06110・057307]
パンの木:クワ科の常緑高木であり、南太平洋諸島が原産地である。
パンの木は高さ20mに達する。葉は革質で浅く、大形掌状で3~9裂に裂け、光沢があり、長さは30~80cmである。花は雌雄異花で、雄花は約20cmの棍棒状の花穂をなし、雌花は多数集まって緑色の球体をつくる。
果実は楕円体状の集合果で長さ20cmぐらい、熟すると黄色を帯びた緑色となり、表面に多数のとげ状突起がある。果肉には多量のデンプンを含み、薄切りにして焼いたり、ゆでたりして食べるが、火で乾かしてビスケット状にして貯蔵もできる。
種子も食べられる。太平洋諸島原住民の主食となっているほか、熱帯各地で重要な果樹と見なされている。材は耐久性が強く、特にシロアリに強いので建築材となっている。