人魚

人魚[★★★]

 のび太が『ソーナル錠』を飲んで、海だと思って泳いでいると、洋服を整理しているのび太のママが「人魚」にも見えた。

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人魚[★★]

 のび太がひみつ道具である『変身リング』に魚のカードをセットして、リングをくぐると、のび太の下半身は「人魚」になった。のび太は自由自在に泳げるようになったので、みんなの足を引っ張りして、いたずらを繰り返していた。しかし、有効時間が過ぎたので、「アップ アップ」して溺れてしまった。

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人魚[★★]

 潜水艇のあるボタンを押すと、岩石の中を突き抜けて進むことができる。目の前に「人魚」が現れ、「水の中で水に飛び込んでる」と、のび太たちはびっくりして見ていた。

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人魚[★★]

 のび太や美夜子一行は海を渡れば、悪魔の住む大陸に何とか近づくことができた。しかし、この海には「人魚」の住む小島が点在していた。そして、人魚の魅力ある歌を耳にすると、海の中に強引に誘われると恐れられていた。しかも、海上を遊泳している大怪魔肉食ツノクジラの餌食になるという恐ろしい場所でもあった。

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人魚[★★]

 二十二世紀の空想動物サファリパークの管理人は、「ジュゴン」から「人魚」がつくられたと教えてくれた。

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人魚:人間と魚の中間の形態をもつ架空の動物である。多くは上半身が人間で下半身が魚であるが、地域と時代によっては逆転することもある。

 

人魚はマーメイド(海の乙女の意)であり、手に櫛と鏡をもち、海上の岩場に腰かけて歌いながら髪をとかす姿で表現されることが多い。櫛と鏡は人魚の原形となった豊穣と愛の女神の持ち物で、性的快楽への誘いが暗示されている。このため後世では人魚は「誘惑」の象徴とされ、居酒屋でも人魚の看板を出すことが流行した。

 

日本の古い文献には、上半身は男、女の形のようで下半身は魚尾をした動物や牛魚を挙げられているが、人魚そのものは挙げていない。しかし中国の文献『山海経』の人魚がこれらと混同され、後には牛魚がジュゴンと同定され、人魚イコールジュゴンの説が成立したものと見なされている。

 

18世紀に至り、動物学の進展によって人魚の虚構性が検証された。しかしながら、生きた人魚や人魚のミイラと呼ばれるものは19世紀を通じて依然各地で報告され、見世物にされた。中でもアメリカの興行師バーナムの一座が1842年に展示した「フィジー人魚」は一大センセーションを引き起こし、各地の博物館はこの偽造品を奪い合ったという記録が残っている。