なぞなぞ(謎)

なぞなぞ[★★★]

 土管のある広場でどんな遊びをするか決めることになり、スネ夫は「なぞなぞ」を挙げた。

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なぞなぞ(謎):表面の意味の背後に別の意味を隠しておき、それを当てさせようと誘いかける言語表現のひとつの方法であり、また、言語遊戯のひとつでもある。

 

 言語遊戯の起源はしばしば宗教や呪術とかかわりがあり、なぞも本来、宇宙、神、生のもつ神秘、危機に対する人間の反応のひとつであったと思われる。

 

「朝は4本の足、昼は2本足、夕は3本足の動物は何か」という有名なスフィンクスのなぞも、単なる遊びではなかった。なぞに答えられない者を食べてしまう怪物によって、テーバイの国は危機に陥ってしまったが、オイディプスがこれを「人間」と解いて、怪物を退治し、秩序を回復したのである。

 

ある種のなぞは、主として逆説を利用したものである。

  立てば低くなり座れば高くなるもの(日本、天井)

  家の中にいるのに野原にいるもの(スイス、かたつむり)

  ぼくは父の子だがぼくの兄弟でも姉妹でもない(ツングース、ぼく)

 

日本はなぞがとくに豊富な国である。

  近世庶民の間では、「破れ障子」と掛けて「冬のウグイス」と解く、心は「はるを待つ」といった三段なぞが流行。

  「かけてもかけても前へ進まないもの」(椅子、電話、帽子、なぞなそ)、「新幹線と同じ速度で飛ぶ鳥」(窓ガラス)など現代のなぞにも、日本人のだじゃれ好みが生きている。

 

「何ぞ」という問いかけから「なぞ」と言い、「なぞなぞ」とも言う。英語では、ゲルマン語源のriddleとギリシア語源のenigma2語がある。

 

鍋島騒動

鍋島[]

 ドラえもんの恋人である「ミイちゃん」は、ネコ嫌いの鍋島さんの家のかごに閉じこめられていた。早速、ドラえもんはミイちゃんを救出したが、木刀を持った鍋島さんに追い掛けられることになった。

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鍋島騒動:江戸時代の御家騒動のひとつであり、備前佐賀藩における龍造寺氏から重臣鍋島氏への政権交代を、後世、龍造寺氏の立場から劇化したもので、「猫化け騒動」で知られている。

 

佐賀藩は、公儀権力の介入によって藩主が交代し、龍造寺佐賀藩から鍋島佐賀藩に移行するという、全国にもまれにみる歴史的特質を持っている。

 

龍造寺氏の家督相続に執着した龍造寺高房は、16073月自殺未遂し、のち9月に死亡した。さらに、翌月には父政家(隆信の子)も病死した。

 

高房の遺子伯庵は、幕府に対し龍造寺再興の訴訟を繰り返したが、却下され会津藩お預けの身となった。「化け猫騒動」のシナリオは、このような事情の下で準備され、劇化されたものである。

 

ナラ(楢、コナラ、ミズナラ

ナラの木[★★]

  ひみつ道具である『虫寄せボード』の「ナラの木」にきずを付けると、甘い汁が出てくるので、かぶと虫やくわがたがなめにくる。

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ナラ(楢):ブナ科コナラ属のうち落葉性高木のコナラ亜属樹種である。日本でナラといえば、ミズナラおよびコナラ、ときにナラガシワを含めたものを指している。薪炭用であり、シイタケの原木として用いられることもある。

 

ミズナラやコナラは、葉が倒披針形であり、五月頃黄茶色の花穂をつける。どんぐりが1年で熟し、殻斗の鱗片は短く覆瓦状である。カシワは殻斗の鱗片が長く葉も大きい。一方、クヌギとアベマキは葉が披針形で細長く、どんぐりが2年目に熟して殻斗の