トマト

トマト[★★]

 スネ夫は夏休みの自由研究に、「ジャガイモとトマト」を一本の木で作ろうとしていた。のび太が「そんなものできるもんか」と言い張ると、スネ夫は「同じ仲間の植物だからつぎ木できる」と自信を持って答えている。

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トマト:ナス科の大型の一年生の果菜である。南アメリカのアンデス山脈からメキシコにかけての原産といわれ、16世紀半ばにヨーロッパに伝えられ、現在では世界中の温帯から熱帯で広く栽培され、最も代表的な果菜となっている。

 

日本では17世紀初期に観賞用として伝えられ、食用として栽培されるようになったのは明治の後期になってからである。茎は軟らかく、まばらに分枝し、1.5m以上の高さになる。葉は互生し、羽状複葉で長さは葉柄とともに40cm以上にもなる。葉、茎ともに強い青臭さをもつ。

 

夏に、節間から花枝を出し、花は径23cmの星形の花冠をもち、5弁で基部が癒合する。果実は液果であり、始め緑色であるが、熟すると紅色、桃色または橙色になる。果実は扁球形で栄養に富み、多くは生食し、ジュースやソースなどに積極的も積極的にれている。

 

語源はメキシコ先住民のナワトル語のトマトル(黄金のリンゴ)で、それがスペイン語やポルトガル語でトマーチ(tomate)、英語でトマート(tomato)となり、これが日本語でトマトになった。

 

友釣り

友釣り[★★★]

 「アユの友釣り」はナワバリ荒らしにきたアユを、追い払おうとするアユの習性を利用した釣りの方法である。

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友釣り:鮎の掛釣の一種であり、鮎掛鉤をつけた糸に生きた鮎をおとりとしてつないで水中に放し、攻撃に来た他の鮎を鉤にかけて釣る方法である。

 

アユは石に付着したケイ藻類を餌とし、そこになわばりをつくるので、ほかのアユが近づくと、これを排斥しようとする。このなわばり意識と闘争心の習性を利用したのが友釣りである。

 

友釣りの方法

  おとりのアユを用意し、このアユの鼻孔に丸い形をした「鼻環」を通す。この環から糸を出してアユの尾びれに針を打ち、さらにその後方に1本か2本の掛け針をつける。掛け針の位置は尾ひれから1cm以内にあるのが標準である。

  この仕掛けをしたおとりアユを68m級のさおで川に送りだし、野生のアユがなわばりを守っているところへ巧みに誘導して泳がせ、相手の闘争心をかきたてる。

  このおとりを見たアユは、後方から腹のあたりをねらって体当たりして反転するのが多く、その瞬間に尾ひれの後ろにある掛け針にかかったところをゆっくり釣り上げる。

  おとりは弱ってくるので、釣り上げたアユを次のおとりに使う。

 

トラコドン

トラコドン[★★]

 テレビ番組である『宇宙ターザン』の人気が芳しくないので、のび太は一億五千万年前の白亜紀のど真ん中での撮影計画を立てた。のび太が最初に発見した恐竜は「ドラコドン」であった。ドラコドンは歩き方も「ヒョコ ヒョコ」してかっこ悪く、視聴率もさらに落ちると思った。

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トラコドン:1855年に北アメリカで発掘された歯の化石にライディーが1858年に名づけたものだが、現在では、エドモントサウルスと呼ばれている。これは「エドモントのトカゲ」という意味で、鳥盤目鳥脚亜目ハドロサウルス科ハドロサウルス亜科のカモノハシ恐竜の一種に分類されている。

 

全長13m、推定体重3トンだ。顔の皮膚のたるみを使って大声でほえていたといわれている(藤子・F・不二雄大全集 恐竜ゼミナールによる)