トキ(ニッポニアニッポン)

トキ [★★★]

 『のび太は世界にただ一匹』という作品が登場したころには、「トキ」は世界中で「佐渡島」に五羽しか生存していなかった。最近の文庫本の注には、「現在、日本種は絶滅」と明記されている。

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トキ[★★★]

 二十世紀には全滅する「トキ」が、七万年前の日本では、ジャイアンやスネ夫の目の前を大きな群れをなして飛んでいた。

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ニッポニアニッポン[★★★]

 トキの正式な学名は「ニッポニアニッポン」であり、トキは昔、日本中に群れをなして棲息していた。

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トキ:広義には鳥綱コウノトリ目トキ科トキ亜科に属する鳥の総称であり、狭義にはそのうちの一種を指している。

 

トキ亜科の仲間は全長48105cmであり、主として川岸、湖畔、湿地、水田などに住み、浅い水中や畑や草原で昆虫類をはじめ動物性の食物を摂取していた。巣は水辺の林の樹上に作り、集団営巣するものが多い。

 

 種としてのトキは全長約75cmであり、全体に白色で、後頭に長い冠羽があり、風切羽、尾羽などはトキ色とよばれる独特の淡紅色を帯びている。顔の裸出部と足は赤く、嘴は黒色で先端だけ赤い。繁殖期には、冠羽、頸、肩、背は暗灰色となる。この羽色変化は、一種の分泌物を羽毛になすりつけることによる着色らしいことが最近わかった。

 

中国北部、沿海州、朝鮮半島、日本に分布する。日本では、明治の中ごろまで全国各地に普通に棲息していたらしいが、その後急激に減少し、戦後は新潟県佐渡島と石川県下で少数が繁殖するだけとなり、1986年現在は佐渡のトキ保護センターの保護されている二羽(ほかに中国産のものが一羽いる)残っているだけで、野生のものは絶滅した。

 

トキの数が多かったころには、人家近くや神社の森に集団営巣していたこともあるらしい。繁殖期以外は、小群を作って餌をあさる。食物は、主としてサワガニ、カエル、タニシ、ドジョウなどのほか、小魚、水生昆虫と幼虫類などである。

 

1952年に特別天然記念物に指定され、また1960年には国際保護鳥にも指定された。現在人工増殖が試みられているが、往時の状態に戻すことはきわめて難しいと指摘されている。

 

トキワ荘

トキワ荘[★★★]

 藤子は昭和二十九年「椎名町トキワ荘」時代に、「たった四ページの連載がしめ切りをすぎてもできず、担当者の女性記者が青くなって怒り始めた」体験も頭に浮かんできた。さらに、編集長から「藤子さん!! あんたはやる気があるのかないのか」と怒鳴られた、怖い出来事も思い出した。

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トキワ荘東京都豊島区椎名町にあった「マンガ家の聖地と言われている木造アパート」である。手塚治虫が1953年に入居し、

手塚転居後の部屋に藤子不二雄の二人が入居したと言われている。

 

 トキワ荘では、戦後のマンガ界を牽引した石ノ森章太郎、赤塚不二夫、寺田ヒロオなどが青春時代を過ごして、マンガ文化を開拓していった。