チビクロサンボ

チビクロサンボ[★★★]

クラス会でグループ別演劇コンクールをやることになりました。ジャイアンはスーパーマン、スネ夫はハムレット、しずちゃんはかぐや姫を希望しましたが、なかなか劇のタイトルが決まりませんでした。ドラえもんの提案で、お客の頭の程度をのび太に合わせて選ぶことになりました。

 

注文がうるさくて、なかなかタイトルが決まりませんでしたので、ドラえもんが適当に選ぶと、チビクロサンボになり、しずちゃんがサンボを演じることになりました。しかし、最後には結局、裸になることが分かり、しずちゃんは怒って帰ろうとしました。

[S11433A28097078111]

チビクロサンボスコットランド人であるヘレン・バンナーマンによって1899年に刊行され、世界的な人気を博した童話であり、絵本である。

 

 ある日、サンボは赤い上着、青いズボン、緑色の傘と紫色の靴を買ってもらいました。機嫌の良くなったサンボは心も軽くなり、ランランと歌いながら傘をさして、ジャングルに散歩に出かけました。すると、目の前に突然トラが現れて、サンボを食べようとしました。

 

 命を助けてもらう代わりに、サンボのお気に入りの上着、ズボン、傘、靴を次々と差し出すことになってしまいました。「自分こそが一番立派である」と思う四頭のトラがお互いに言い争う結果になってしまいました。四頭のトラがぐるぐる回っているうちに、なぜかバターになってしまいました。そのバターを使って、サンボ一家はお腹いっぱいになるホットケーキを作って楽しげに食べました。

 

 アメリカでの黒人の公民権運動の高まりと連動して、「チビクロサンボ」も黒人差別をしている作品として批判の対象になりました。作品の中の男の子の名前「サンボ」がアメリカやイギリスにおいて黒人に対する蔑称として用いられている、サンボの派手な服装は黒人の美的センスを見くびっている、黒人のステレオタイプ的な表現が見られる、といった理由が挙げられました。

 

1988年になると、日本で最も多くの読者に読まれていた岩波書店の日本語版『ちびくろ・サンボ』を筆頭に、すべての出版社においてこの作品を一斉に絶版にするという処置が取られることになった。

 

1989年以降、てんとう虫コミックス短編第28巻の「なぜか劇がメチャクチャに」のチビクロサンボに関係する2ページ、12コマは人魚姫に差し替えられた。

 

しかしながら、藤子・F・不二雄大全集では、チビクロサンボに該当する部分が人魚姫に代わって、再度登場することになった。

 

超音波

超音波[★★]

 ドラえもんはのび太に、ひみつ道具である『驚音波発振機』は、二十世紀の「超音波」で蚊を、寄せ付けないようにする機械の原理を発展させたものであると、説明している。

[S06437A17149067804]

 

超音波 [★★]

 クジラのような宇宙船はしずちゃんの家の窓に、「超音波を発信」して、「ガシャ ガシャン」と破壊して、家の中にあるひみつ道具の『壁紙秘密基地』に侵入することに成功している。

[L02485C06077108410]

超音波:振動数が毎秒2万以上、周波数16キロヘルツ以上であり、人の耳に感じないほど高い周波数をもつ音波である。超音波の波長は短いため、障害物により影ができやすく、反射鏡やレンズなどと同じ働きをするものをつくることが可能である。

 

可聴音波より指向性がよいため、応用例としては、超音波を発射してその反射を受信し、潜水艦、海嶺、魚群などの存在を確認し、距離、方向などを知るソナーを挙げることができる。そのほか、金属内部の傷や脳腫瘍の検査、殺菌、洗浄、集塵、穿孔や切断などの加工、およびコロイド化学や高分子化学に応用されている。

 

超音波の発生と検出には水晶などの圧電振動子、チタン酸バリウムなどの電歪振動子、ニッケルやフェライトなどの磁歪振動子が用いられる。気体中では減衰が大きいので、液体または固体を媒質としている。