竪琴

竪琴[★★]

 「メルヘン」の星では、しずちゃんそっくりの天女が「竪琴」を「ポロン…」と弾きながら、お客さんを誘導している。光のカーテンに包まれ、オーロラやきれいな虹を目にすることができる。

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竪琴:弦を縦に張った撥弦楽器を指すことが多く、ハープ型(ハープ)やリラ型(リラ、キタラ)のように、たてに構えて弾奏する弦楽器である。

 

竪琴という日本語に該当する西欧語はなく、文学的あるいは詩的表現を目的とする場合によく使われる、やや古めかしい語であると言えよう。

 

七夕

七夕[]

 「七夕」の日、のび太は「タンザクに願い事をかなえてもらうんだ」とジャイアンやスネ夫に話すと、「かーわいい!!」と軽蔑されてしまった。

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七夕:五節供のひとつであり、旧暦77日の夜に天の川の両岸にある牽牛星(ひこ星)と織女星とが、カササギの翼を天の川にかけて橋とし、年に一度相会するという伝説に基づいて星を祭る行事である。

 

奈良時代から行われ、江戸時代には民間にも広がったので、庭前にウリ、ナスなどを供え、ササだけに歌や願いごとを書いた五色の短冊、糸、布などをつけ、子女の書道や裁縫の上達などを祈っていた。

 

織女星は神格化されて「織り姫さま」とも呼ばれ、短冊にも子女が競って願望を文芸的に表現し、きわめてうるおいのある風俗行事を発展させたといえる。

 

上記とは別に、民間では盆の行事の一部として考えられており、農村では、病気や稲の発育を妨げるものを村から送り出す行事であった。七夕の笹を川に流すのも、好ましくないものがそれに乗って去っていくと考えられる風習によるものであった。

 

なお、「たなばた」は「棚機つ女」の下略であり、機を織る女の意である。

 

種まく人(ミレー)

種をまく人[★★★]

 ドラえもんマンガでは、「種をまく人」ではなく、「種をまく者」となっている。ねじ巻き都市の造物主であり、およそ36億年前、地球と火星に「生物の種」をまいている。

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ミレー:フランスの画家(1814-75)であり、1814104日に、ノルマンディーの小村グリュシーに生まれている。農民の子でありながら、ウェルギリウスやテオクリトスなどのラテン文学に親しだ。

 

1849年、政府から作品制作の依頼を受け、その報酬でバルビゾンに移住し、残りの生涯をこの地で過ごすことになる。生存のための苦しい労働を描こうとするミレーの姿勢は、農村の人口が都市に大量に流出し、農村が荒廃する時代を反映するものであった。

 

ミレーの代表作品には、『落穂拾い』、『晩鐘』、『羊飼いの少女』、『春』(以上ルーブル美術館)、『種をまく人』(ボストン美術館)などがある。

 

甲府市の山梨県立美術館には『種をまく人』(別作)をはじめ油彩、版画など30点が収蔵されている。