ダックスフント

ダックスフント[★★★]

 ジャイアンは昨日珍しい「のび犬」を見たので、広場で普通の犬の尻尾を引っ張るという動物実験をしていた。それは胴体の長い「ダックスフンド」のことであった。しずちゃんがやめさせようとし、のび太がジャイアンを足で蹴飛ばすと、ジャイアンのおなじみの「メリコミパンチ」を、のび太は食らうことになった。

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ダックスフント:原産地がドイツの獣猟犬や家庭犬である。世界で最も愛好家の多い六つの犬種のひとつである。体高は20cmほどだが、体長は50cm以上あり、太くて極端に短い四肢と特別に長い胴が特徴である。耳は垂れ、尾は細く、毛色は茶、褐色などである。温和で朗らかな性格だが、猟には豪胆で激しい闘争性を持っている。

 

ダックスフントにはスタンダードとミニチュアの2種がある。スタンダードの体高は約1825cm、体重は約6.012kg、ミニチュアは胸囲で決められ、35cm以下、体重は約3.55kgで、いずれも小型種である。

 

語源的には、ダックス(Dachs)はアナグマ、フント(hund)はイヌの意である。独特の体形も、穴に入ったアナグマを捕獲するために改良されたものである。

 

脱水症

脱水症状[★★]

 ひみつ道具の『お利口ターバンくん』をマユにして、砂嵐の難を逃れることができたけれども、のび太は「脱水症状」で相変わらずグッタリしていた。

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脱水症:高度の発汗、多尿、下痢の際、水分の摂取が十分でないため、体内水分や電解質が欠乏し起こる症状である。体液には水分のほかナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオンなどの電解質が含まれているので、単に水分の欠乏による症状のみではなく、それらの電解質の欠乏のために起こる症状も現れる。

 

真夏、炎天下で遊んでいる子どもが急にぐったりとして高熱を出すのは日射病として知られているが、その根底には発汗による体液の欠乏つまり脱水症がある。脱水症になると、ぐったりとして元気がなくなり、乳児では機嫌が悪く、くずってばかりいたり、ぼんやりとしてあやしても笑わなくなり、眠りがちとなる。高度の脱水症では発熱、痙攣がおこり、昏睡状態となることもある。

 

成人では、体がだるく、筋肉痛、口渇がひどく、脈拍が速くなり、頭痛、吐き気などがおこり、さらに、精神障害や血圧下降や頻脈や痙攣などを伴い、ひどい場合は意識がなくなる。

 

 治療は、不足している体液を点滴で補給することが第一であり、吐き気がなければ水分を飲ませればよい。その場合、白湯だけよりも電解質が含まれている方がよく、スポーツドリンクなどを利用するのもよい。

 

タツノオトシゴ

タツノオトシゴ[★★★]

 のび太のパパのお客さんのビールグラスに、ひみつ道具である『水族館ガス』を吹きかけると、「タツノオトシゴ」がそのグラスに現れた。

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タツノオトシゴ:硬骨魚綱ヨウジウオ目タツノオトシゴ亜科の海水魚の総称である。全長は8cm内外であり、形態、色彩とも個体変異に富んでいる。吻は管状であり、口はその先端で斜め上方に小さく開いている。体の胴の部分は側偏して、輪状をした硬い骨質板で覆われている。タツノオトシゴは直立したまま泳ぐことができる。

 

 頭部は胴部にほぼ直角に曲がり、ウマの頭部を思わせる形をしている。尾部は長く伸びて尾びれはなく、その先端は内側にくるりと巻いて、これで藻に巻き付いたりする。

 

語源的には、「たつ」は想像上の動物である竜のことであり、「おとしご」は「落とし子」で、身分の高い人が正妻でない女性に産ませた子のことである。全体の形が竜に似ているが、その正式な子とは思えないという意味から、この名が命名されたと言われている。